猫又

【解説】
 表記としては「猫股」とも書く。長く生きた猫が霊力を持った妖怪で、霊力を持った時に尻尾が二またに分かれることから猫又と呼ばれている。中国に出没する仙狸(せんり)と同一視されることも。
 猫又は多くの怪談に登場するが、雄雌がハッキリと書かれていないか、雌である場合が多い(人間に化ける猫又は、たいてい若い女性か老婆である)。また「化け猫」と混同されがちですが、何らかの要因が働き急に化けた「化け猫」と違い、猫又はあくまで年老いた猫から変化した妖怪であり、故に人に対して恨みを強く抱いているわけではない(が、結局化け猫と混同されて描かれることも多い)。しかしネコマタは怪異として不気味がられる存在でもあったため、「猫はあまり長く飼うものではない(猫又になるため)」などとも言われていた。狂犬病は猫又の仕業だとされたこともあったようだ。
 ゲームなどに登場する猫又は、若い女性の姿に尻尾が二本とネコミミというスタイルが主流になっていますが、これはどちらかというと化け猫に近いイメージ。犬ほどに大きな猫とされるのがほとんどだが、人間に化けて現れることもある。

【設定】
 本来は年寄りのはずなので、ジジイな猫又にしました。ここ最近の猫又は若い女性のイメージばかりなので、それに対するアンティテーゼの意味もありますが・・・これだけはハッキリ言わせて頂きます。俺はそんな若い猫又が大好きです(笑)。
 設定としては、「主人公に助言(主に日本妖怪に関する知識)をする」妖怪というところです。ゲゲゲの鬼太郎で言えば、ちょうど砂かけ婆のような立場ですかね。というか、あっちが婆なのでこっちは爺でって意図もあったり(笑)。
 性格は「とぼけた爺」という感じ。こういうキャラは書くの難しいんですが、好きなんですよね。

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