仙狐&仙狸

【解説】
 仙狐(センコ)も仙狸(センリ)も、中国を起源とし日本にも伝承が広く伝えられている妖怪。長い年月(1000年という説が有力だが、500年など様々な説がある)を生きた各々が仙人と同等の神通力を得たものだとされている。
 仙狐は年を追う毎に尻尾の数が増え、最終的には九つになるとされている。尾の数が多ければ多い程神通力を得ているとされた。名前は「九尾の狐」としての方が有名だろうが、九尾の狐が「封神演義」に登場した「妲己」や「玉藻前(たまものまえ)」など、美女に化け男をたぶらかし国を動かす悪しき妖怪とされているのに対し、仙狐は日本におけるおいなり様等五社神の一角に数えられたり、安倍晴明の母親「葛の葉(くずのは)」が仙狐だとされていたりと、良き狐とされる事が多い。毛の色も九尾の狐が金色なのに対し、仙狐は白とされているようです。
 仙狸は「狸」という漢字を使っているが、これは中国語での表記で、日本で言う山猫の事。尾が分かれるという記述はないが、日本における猫又の山猫版と考えて問題ないだろう(実際、ゲーム「真・女神転生3」では、ネコマタがレベルアップするとセンリになる)。仙狐ほど有名な伝承は残っていないが、美男美女に化け、人間と交わり精気や陽気を吸うとされる。(陰陽道でいう「陰と陽」に分けると、猫は陰なので、陽を必要とするとの事)。
 双方とも人間との関わりが多い。仙狐は人間との間に子供を作る事が出来るが、仙狸はそのような伝承は残されていない。

【設定】
 「お嬢様と体力系田舎少女」のコンビという、ベタな設定まんまなキャラですね。
 仙狐はもちろん、金髪の縦ロールで「オーッホッホッホッ」と高笑いする感じ(笑)。彼女はけして「悪」ではないので、上記の解説からすれば銀髪か白髪がいいかなと思ったんですが、性格はちょい意地悪っぽそうだし(笑)、金でいいかなと。嫌味をよく言うタイプのため誤解されやすいが、親しい人には「実はいい人」が滲み出ちゃうタイプで、いい人と思われるのが恥ずかしいお嬢様キャラ、ってとこかな?
 仙狸は仙狐との対比で性格などを決めてますが、けっこう様になってるような気がする。彼女の方言は全て造語で、なんとなーくイメージで作ってます。なのでむちゃくちゃな方言なんですが・・・もうちょっと、しっかりとした方言を知っていればなぁ・・・自分が関東出身の為か、方言を話す女の子って、なんか可愛いって思えるんですが、俺だけかな? 性格は「猪突猛進」タイプだけど、根は素直。思った事はずけずけという方だけど素朴で憎めない、って感じのキャラですかね。
 二人は当然1000年以上生きていますが、二人とも仙狐,仙狸になったばかりなので(仙狐の尻尾はまだ三本です)人間世界では「女子大生」として生活しており、二人は学生寮のルームメイト(同じ学生寮には二口女や百々目鬼なども住んでいます)。
 また上記の解説から、二人は男好き恋多き女性としています。ことある毎に合コンを開いていますが、このコンビで上手くいくはずが無く、失敗の連続。その都度喧嘩していますが、それでも二人の仲が壊れる事は無い。
 作中にもありましたが、二人の普段着は仙衣。とはいえ、部屋にいる時くらいしか着ないのでほとんど部屋着ですが。

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