この話は、同人誌「マァサちゃんの幸福な日々」より抜粋し、編集し直した物です。また、同人誌では「アリシア」として登場した人物は、こちらでは「M」に直され、関連する部分も書き直されています。

 この話は元々、初めからサイトの方へアップする予定で考えていた物でした。というのも、EP1&2からEP3へと筆を進めるにあたって、テイフーの設定を明確にしておきたい、という意思があったからです。ここではネタバレにもなりますので発言は控えますが、テイフーと彼に絡むもう一人の少女(マァサではなくEP3の少女)の設定が、いかにも1&2に繋げる為の後付臭さがあり、それが鼻についたんですよね。EP3をGPとして書く以上、自分なりにここら辺の設定を練り直したいという思いがあって、この話が生まれました。経緯からしても、読者の皆さんに納得されるような話ではないかもしれませんが、自分なりに整理を付けたい話であったので、あえてサイトの方でもアップする事を決めました。
 そもそも、ではなんで同人誌が先だったかというと・・・タイミングの問題ですかね。常に執筆が遅くなっている本編を書いていると、どうしても気分転換の意味も含め途中で外伝が書きたくなったりしてしまうのですが、筆が遅い中で外伝なんかを書くと、読者の方々に「いいから本編を書け」と怒られちゃうかなぁと・・・過剰反応とは思いますが、気にしてしまうんですよね。そこで同人誌がそういう気分転換になっていたのですが、だったらこれを機に同人誌で・・・と思いついて書きました。
 ただ同人誌は本編を読んでいない読者も多いと思い、判りやすくする為に「M」を「アリシア」に置き換えました。二人とも性格が近いので、置き換えるのに問題は特になかったのですが・・・そもそも置き換えられる事自体に問題がありますよね(汗)。二人の違いを、(筆者の頭の中では明確に分かれていますけど)筆者が書き切れていないというのは、問題ですよねぇ・・・このあたり精進しないと。

 さて、話の内容ですが・・・いかがでしたか? 同人誌の「アッシュ」シリーズでは、フォロー役の多いマァサですが、彼女は彼女なりに、色々と物語が多い女性だと思うんですよね。ゲームでは「グレイブ家の執事」に登場したきりでしたが(隠し要素で、成長した彼女を見る事の出来るクエストもありましたけど)あのクエストだけでも、彼女の今後とか色々と妄想してしまう事も多く、彼女が主役の話はもっといっぱい書いてみたいんですけどねぇ。なんというか、「健気な少女」はいいですね。ロリ属性のない自分ですら、妹に欲しいと思う(笑)。
 テイフーに関してはどうでしょうか? EP3をプレイしていない人も多いかと思いますが、あの腰の低さはオーバーに表記していないと思っています。ゲームの制作サイドでは判りませんが、筆者個人が彼のしゃべり方について参考にしているのはタレントの稲川淳二さんですね(笑)。夏場あたりで怖い話をする人、というイメージが最近では強い稲川さんですが、筆者が子供の頃は「虐められるタレント」で「よいしょの上手いタレント」として活躍されていた方なんですよね。あの頃の稲川さんとテイフーは、僕の中のイメージではかなり合致しています。余談ですが、今回の話を編集し直している時、ラジオからちょうど稲川さんの声が・・・同じくタレントの伊集院光さんをよいしょしてました。なんか、もう間違いなくテイフーは稲川さんだと確信しながら編集してました(笑)。声のイメージだと、ちょっと稲川さんよりは若い声のイメージになりますけどね。話し方はあのまんまかなぁ。

 おまけとして、同人誌版に載せた「マァサとアリシアの関係」に関する記述だけ抜き取って記載しておきます。

 アリシアとは、両親を通じ親しくなった間柄だ。マァサの両親はそれぞれ高名な学者として手腕を振るっていたのだが、父の方が動物学を専攻しており、またアリシアも同じく動物学を専攻していたことで親しくなったとマァサは聞いている。そして忙しくなかなか構ってやれない一人娘がいると聞いたアリシアが、暇を見つけてはグレイブ家に立ち寄り、マァサの相手をするようになった、という経緯がある。マァサにしてみれば、アリシアは姉のような存在と言って良いだろう。だからこそ、重要な家の相談をアリシアに持ちかけたのだ。逆に言えば、相談出来る相手がアリシアしかいなかったというのもあるのだが……。

目次へ 目次へ
トップページへ 総目次へ