今回はなんか・・・書いている方が照れながら執筆してました(笑)。
 なーんかねー、ぶっ飛んだ設定で始まった序章を、ここで全てネタばらし出来た訳なんですけど・・・いやはや、実際に筆を進めると、俺はなんて設定を思いついたんだと色々と思うわけですよ(笑)。

 まずESの出生とリコとの関係。
 ESというキャラをプレイキャラとして制作したときは、スゥの事とか全然意識していなかったんですよ。ただ小説にする際にスゥと似ている事と、別のもう一つの理由によりスゥのクローンという設定にしました。で、もう一つの理由というのは・・・これは結局ボツにした設定なのですが、「旧ファンタシースター2のネイファーストの魂がスゥのクローンを媒体に生まれ変わった」というのを考えていました。これをボツにした理由は、旧シリーズを知らないPSOファンにも楽しめる小説にするため、です。結構この設定はギリギリまで生きていたんですけどね。
 実はESという名前もこの設定があってこその名前で、ESはドイツ語で「イド」。フロイトの精神分析の用語で、リビドーと呼ばれる無意識的な心的エネルギーの源泉。快を求め不快を避ける快楽原則に従う。という意味があります。ネイファーストを心の中に宿す、という意味や、作品のテーマになっている「欲望」という根本。そういったものを全部ひっくるめた名前なんですよね。八番目のスゥという設定は後から考えたものなんですが、双方の設定共に、ESはESらしくなってくれたなぁと、我ながら思います。
 リコとの関係の設定ですけど・・・これもまぁ、ちょっと驚かせたいというのがありました。ただやはり、序章であれは・・・と後から後悔もしたんですけど、走り出したしまぁいっかーと(笑)。あれで引かせちゃってる読者も多いだろうに・・・反省。でも、気に入った設定ではあるんですけどねぇ。

 そして今回のもう一つのメインが・・・まぁなんというか、こそばゆい(笑)
 恋とか愛とか、真っ正面で表現するのは照れますね。これが18禁な表現だと、むしろ照れなんか無いんですけどねぇ・・・って、そーいう表現は書きませんが(笑)。Mの真っ直ぐな心とか、ESとZER0の大人なんだか子供なんだかどっちだよってツッコミ入れたくなる恋心とか、そういうのが伝わればいいなぁ。はぁ・・・俺にもESやMみたいな彼女いりゃあなぁ・・・なんて俺の欲望が二人を生んでいるのかも?(笑)。
 余談ですが、文中に「愛されるより、愛した方が真実だから」というのがありましたが、これにピンと来た人いるかな? これは「きまぐれオレンジロード」というアニメの挿入歌「サルビアの花のように」という曲の一節です。この歌詞好きなんですよ。いつか自分の小説でこれを使えたらなぁなんて常々思っていたので、今回これを入れられたのはすごく嬉しいです。ちなみに、サルビアの花言葉は「燃ゆる想い」。Mだけでなく、三人の想いはこの花言葉のように伝わったかなぁ。

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