novel

No.33 道〜掃討作戦4号〜

「消えたって・・・どういう事よ?」
 目が覚めたばかりで、多少まだ頭がぼーっとし思考能力が衰えていることもある。しかしそれにしても、ESは参謀の報告をそのまま素直には受け入れがたかった。
 ZER0が忽然と姿を消した、という報告を。
 それも、普通に何処かへと走り去ったとか、そういった逃走のようなものではない。遺跡という名の異文化宇宙船にいたエネミー同様、黒い煙となって消えたのだという。
「ESさん同様、彼も突然激しい頭痛に襲われていたようです。そこへBAZZさんが彼を支えようと駆け寄ったのですが、その手を払いのけ・・・そして・・・」
 Mは続く言葉を飲み込んだ。言わずとも、その続きは安易に理解出来ることだが。
 ESには心当たりがあった。
 自分同様、謎の頭痛に悩まされていたZER0。そしてその頭痛が原因と思われる事件。おそらくBAZZから逃れようとしたのは、「あの日」の夜と同じ悲劇を繰り返さない為の、彼の起こした抵抗。
 その結果が、ZER0の失踪。姿を消したのが彼の意志かどうかは判らないが、少なくとも今この場にいないことは事実。
「手がかりは?」
 自分がベッドの上にいるという現状を忘れたかのように、ESは必死に答えを見つけようともがいた。
「BAZZさんが「思い当たることがある」と、今ゾークという人物を捜しています」
 ESはゾークという名を聞いた時、BAZZの言う「思い当たること」がなんなのかを理解した。
 三英雄の一人、ゾーク・ミヤマ。その名を知らぬハンターなどいないだろうというほどに、彼は高名で、皆の憧れである。
 彼は英雄という名誉ある肩書きの他に、もう一つの肩書きを持っている。
 それが「豪刀」という二つ名だ。
 ゾークが豪刀といわれる由縁は、彼の持つ三振りの刀にある。
「なるほどね・・・アギト・・・四刀と呼ばれたあの刀の、残り三刀を持つゾークなら・・・か」
 ある星に伝わると言われている伝説。その伝説には、三人の刀鍛冶が登場する。
 三人の刀鍛冶が、国家に家族を奪われたところからこの伝説は始まる。この三人の刀鍛冶は、国家を恨み、死ぬまで刀を打ち続けたという。その彼らが残したのが三振りの刀。そして後に、彼らの意志を受け継いだ弟子がまた刀を打ち続け、四振り目となる刀を完成させた。
 それからしばらくの後に、国家は滅びた。その裏には、この四振りの刀があったとされている。
 怨念を込めて打たれた、四振りの妖刀。それが四刀伝説となって伝えられている。
 ZER0の持つアギトは、その四刀の一本である。もちろん本物ではなく、それを模して作られた贋作だ。
 そう、思っていた。
 しかしもし、あのアギトが本物ならば?
 妖刀と呼ばれた四刀が、ZER0に何らかの影響を与えたのだろうか? だとすれば、アギトについて詳しく知る必要がある。
 四刀を詳しく知る人物。それこそ、残り三振りを持つゾークなのだ。
「ゾークさんはどうやらこのパイオニア2に搭乗しているようですが、今政府から睨まれているという噂もあります。上手く接触出来ればよいのですが・・・」
 BAZZさんならば心配ないでしょうがと、フォローをしながらESが気を失い目が覚めるまでの経緯を締めくくった。
「ZER0・・・」
 逃げない。そう約束した彼を、ESは今信じて待つしかなかった。行方もその手がかりも掴めぬ相手を待つということは、途方もなく不安でしょうがない。だからといって、不安から逃げてはいられない。
 自分も逃げないと約束したのだから。
 ふと、今いる自分の状況をやっと思い出した。Mの不安げな視線によって。
「私も逃げていられないんだよね・・・」
 寂しげに、しかし優しげに、ESは愛しき人へ微笑みかけた。

「今回の作戦は、今までの中で一番厳しいものになると思う」
 退院から数刻も経たずに、ESはまた遺跡へと舞い戻っていた。
「聞いていると思うけど・・・今回は「諸事情により」主力であるZER0とBAZZは参加していないわ。しかもここのエネミーは今までのどのエネミーよりも強力で、厄介よ」
 ダークサーティーンに協力している三人のハンターも、「諸事情」の詳しい経緯を聞いていた。それだけに、彼女達も不安と心配を隠しきれない。だが、おそらく同じように不安と心配を抱えているであろうESが毅然とした態度を取っているのを見て、なんとか心を落ち着かせていられる。
「ただ、やることは今までと同じ。軍が指定したポイントまでの経路確保。今回も第一階層だけで良いから、時間制限はあるけど難しくないはずよ」
 ESがこの場に戻ってきた理由。それはレオから託された掃討作戦を決行する為。病み上がりの身体で依頼をこなす事にMと主治医は反対したが、「今」ベッドの上で大人しくしている方が、心労も貯まり状況を悪化させると無理矢理退院してきたのだ。
 それに遺跡のエネミーは強力だ。ZER0もBAZZもいないこの状況で、ESまで抜けるのは非常に厳しいのはMも承知していた。その事もあり、Mは最終的にESの退院と作戦参加を了承したのだ。
「前線は私とアナ。クロエはDOMINOと一緒に遠距離支援を。テクニックのフォローはMとマァサお願いね」
 テキパキと指示を出すESは、心配事などもう無いのかと思えるほどに、威厳ある態度を保っていた。それが彼女なりの気遣いと気の紛らわせ方であるのは、参謀が一番よく知っていたが。
「今回チームとして六人まとまって行動するけど、実質的には二組に分けるわ。まず私とDOMINO,マァサの組。それにウェインズ姉妹とMの組。基本的にサポートなどもこの組を基準に行うこと」
 人数が多ければ、あまり固まり過ぎるのは得策ではない。なぜならば、固まったところをまとめて狙われやすくなり、被害が全域に及びやすくなるからだ。特にこの遺跡では、テクニックを使う魔導師や遠方から突進してくる半馬がいる。奴らに素早く対応するには、各々が迅速且つ的確に行動する必要がある。そうするためにも、固まらず適度にばらけるのが得策だ。
 かといって、完全に孤立するのはもちろん危険だ。無数にいる、まるで兵隊アリのような群衆があっという間に取り囲み、まさに袋だたきを行ってくる。
 適度な人数で個別の対応。今回の場合、それは三人二組が最適とESは判断した。
「そろそろ時間ね・・・いい? 今回の作戦は軍の依頼によるもの。だけど、これはZER0探索の足がかりにもなると思って。まずあいつを捜しやすい土壌を作ること。その為の作戦でもあるわ。各自気合い入れていくよ!」
 真っ先にZER0を探しに行きたい衝動。それを押さえ込むように、自分にも言って聞かせる。
「Attack!」
 号令と共に、作戦開始という幕は切って落とされた。
 迷いと共に。

 ホテルのラウンジ。ここは様々な用途に用いられる場所であるが、ハンターであるBAZZにとって、ここは密会という用途以外に利用した事はない。もっとも、その密会自体は旧友との語らいも兼ねているのだが。
「彼は・・・君にとって今では俺以上に大切な親友なのだろうな」
 一介のハンターが本来会うべきでも、まして親友などでもあるべきはずのない人物。軍部高官のレオ・グラハートは親友でありかつての戦友をラウンジで出迎えた。
「親友などではないが・・・少なくとも、俺に「道標」を示したのはあいつだったな」
 戦友の言葉を肯定とも否定とも取れるニュアンスで切り返す。
「そうか・・・彼は俺にとっては恩人かな。彼がいなければ、俺はBAZZという親友を失うところだったからな」
 テーブルに置かれたティーカップからは、ほんのりとバラの香りが漂う。いつもならばその香りを楽しみながら口元にティーカップを運ぶレオだが、香りを楽しむよりも今は喉の渇きを癒す方が先決だった。一口二口、すこし急ぐようにカップを傾けた。
「悪いが、昔話を楽しむ猶予はない」
 元々全てにおいて効率を望むBAZZは、回りくどい事を嫌う。そうでなくとも、今のBAZZに心のゆとりなどあるはずもない。
「単刀直入に訊こう。ゾークは何処にいる?」
 三英雄の一人でありながら、今は政府に睨まれている豪刀ゾーク。それを政府側の人間であるレオが彼の居場所を知るはずはない。
 だが、ゾークもレオも、各々の本来ある立場とは少し違うところにいる。
 ゾークが政府に睨まれる理由。それは、彼が政府の悪行を暴こうと立ち回っていることにある。
 彼も元々は軍人だった。軍人として数々の栄光を勝ち取り、三英雄に名を連ねることになったのだ。だが軍人として活躍していたが故に、軍と政府の黒い部分を嫌と言うほど見てきた。
 その黒さが、彼にとって許し難い物であった。親友でもあった残り二人の英雄と袂を分かち、軍を辞める程に。
 そしてゾークは、軍と政府の「黒」を正す存在になろうと暗躍する道を選んだ。
 一方レオは、父親を政府関係と思われる何者かに暗殺されている。父の敵を討つ為に、彼は独自に暗躍し、現在の立場にまで上り詰め、その立場を利用し政府の「黒」を暴こうとしている。もっとも彼の場合計算が狂い、あまりにも高みへと上り詰めすぎてしまってはいたが。
 つまり、二人は目的に多少の違いはあるものの、利害が一致しているのだ。
 ダークサーティーンを利用するように、レオがゾークと繋がりがあってもなんらおかしくはない。
「・・・彼は今、何人かの仲間と共に、彼なりのやり方でラグオルを調査している」
 案の定、レオはゾークを知っていた。
「だが彼は、君たちのように大きな組織というバックアップがないのでな・・・血に飢えた猟犬どもがすぐ群がってしょうがないようだ」
 ダークサーティーンは総督府という組織が後ろ盾となっている。それはそれで動きづらいものはあるが、代わりに政府や軍に本来あるべきはずのない黒い組織・・・ブラックペーパーに狙われにくい環境を生み出している。逆を言えば、後ろ盾のないゾークはブラックペーパーに狙われやすい立場にあるのだ。
「そういう事情もあって・・・基本的に、俺から彼に接触することは難しい」
 必要以上表に出ない。それは様々なものに発見されない最も的確で確実な方法。もちろんそれには一長一短あり、余計な追っ手をまける代わりに必要な時にこちらから接触しにくい。
「だが連絡方法がないわけではない」
 その為、特定の人物からの連絡を受けられるよう、ルートの確保は欠かせない。
「俺の方から連絡を入れておこう。多少時間はかかるが、面会を断られることはまず無いはずだ」
 まずはここから。焦る気持ちを抑えつつ、確実に情報を得るステップを一歩一歩、しっかりと踏み進める。

 予想通り、敵の攻撃は激しいものだった。
 一通り敵の対処方法を体で覚えてきたダークサーティーンのメンバーはまだしも、初めて相手をするウェインズ姉妹やマァサは説明を事前に受けていたとはいえ、手こずることは必至だった。
 しかしだからといって、後れを取る彼女達ではない。
「ハッ!」
 剣士の目の前には、両手に小剣をもった小柄のニューマンが対峙していた。そしてそのニューマンの後方から剣士に向かい、フォトンの刃がブーメランのように迫る。
 Bap!
 それを左手の盾で上手くはじき返す。
 だが、そこに隙が生まれる。もとより、それが狙いでもある。
「もらった!」
 背中からの援護タイミングは、振り返らずとも、声をかけられずとも、欲しいと思う絶妙のタイミングで来ることが解っていた。寸分の狂いもなく、隙という硬直の間をくぐり抜け、素早く後ろへと回り込む。
 Swish! Swish!
 左右から交互に、小剣をたたき込む。
 だがこれで怯み終わるほど、敵も甘くない。
 剣士は振り向き、右手の剣でなぎ払おうと構える。そして逃げ場を塞ぐように、兵隊達が背後に群がる。
 そんな状況下でも、慌てることはない。むしろ慌てることになるのは、目の前の剣士。
 剣士が振り向くということは、投剣の名手に背中を見せることになる。
 Shwipp!
 刃は剣士の背中だけでなく、貫通し、ハンターに群がろうと迫った兵隊達をも次々と切り裂き駆け抜けていった。
RAFOIE!」
 さらに止めとばかり、爆炎が剣士を中心に兵士達を巻き込み包む。その中をすかさずハンターは切り抜け、被害から抜け出す。もちろん、爆炎はハンターが抜け出せる間を読みとって絶妙に放たれたもの。
「派っ手ぇ〜!」
 まるで花火を楽しむ観光客のように、歓喜の声を上げるハンター。その中心に先ほどまで自分が立っており、一歩間違えば自分も花火演出の一部になるところだったなど、全く考えていないかのように。
「はしゃいでないで! 次来るよ!」
「ジェルンとザルアをかけます。タイミングはそちらに合わせますから」
「おっけぇ! いっくよぉ!」

 アナが駆け出すと同時に、クロエのスライサーとMのテクニックが兵隊を襲った。

「蛭は二人に任せるわよ! あのでくの坊は私が殺るわ!」
「Roger!」
「はっ、はい!」

 まるで波間に漂うクラゲのように、空中をふわふわと泳ぐ異形の蛭(ヒル)。一体一体は大して強くはないのだが、嫌と言うほど無数に登場するのが厄介な相手だ。しかものんびりと漂っているように見せかけ、その実上下に揺れる蛭は狙いを定めにくい。ショットの自動追尾も、時折ロックを外される。
「マァサちゃんはギゾンデをお願い!」
 愛用のショット、アームズからマシンガン、M&A60ヴァイスに持ち替えながら、テクニックのサポートを要求した。
 ショットは複数の敵を同時に攻撃出来る利点があるとはいえ、反動が大きく連射に向かない。その上蛭は時折攻撃をすり抜けるようにかわす為、こちらの隙が大きくなり危険だとレンジャーは判断した。
 ならば巨人に向かうESの邪魔となる蛭をまず払いのける役目はマァサに頼み、自分は確実に蛭を一つ一つ潰すことを選択した。その為の武器がマシンガン。
 マシンガンは銃の中で一番射程距離が短い。しかし連射機能に優れており、一度トリガーを引けば三発瞬時に発射される特性がある。しかもマシンガンは二丁で一組という特性もある為、通算六発の弾丸が一度にたたき込まれることになる。狙いを定めにくい蛭も、さすがに六発全てをかわし切るのは至難の業だろう。
GIZONDE!」
 Zzzzam!
 稲光が蛭の群れを襲う。少し反り返りながら、蛭は後方へと退く。
 そして稲光と共に、まさに電光石火のごとくESが巨人へと駆け寄る。
 まずは接近すること。巨人の攻略法はここにある。
 巨人はその見た目通り、非常に歩みが遅い。しかしそれをカバーするかのように、腕をまるでロケットのように飛ばし、遠方から攻撃してくる。これが厄介だ。太い腕は見た目通り質量があり、それ相応の打撃力を持っている。しかも敵味方問わず全ての者をなぎ払いながら飛んでくるのもまた厄介。つまりまずこのロケットパンチを封じる事が先決となるのだ。
 巨人にとっての優先順位は、まず至近距離の敵から。つまり先に近づいた者を攻撃しようとする習性がある為、ひとまずロケットパンチの驚異はなくなる。
 しかし近づけばそれで、振り下ろされる両腕の攻撃が驚異となる。標的を一つに絞らせることは出来るが、標的となった者はこの両腕の驚異にさせらされる。もちろんこの驚異も、両腕の太さに比例して大きい。
 だがこの巨人。ESが「でくの坊」と評したように、あまり頭の良いエネミーではない。
 攻撃に優先順位を付け、それに準じようとするあまり、不意に標的が視界から消えると混乱し、次の標的を探そうとその場をのたのたと見回す。この隙がかなり大きい。
 目の前にまで接近し、素早く背後に回り込むES。混乱しまさにでくの坊と化した巨人を斬りつけ、そしてすぐさま敵の視界から消えるように回り込む。簡単な作業ではあるが、一つ間違えばあっさりと両腕に潰される危険も兼ねている。しかも回り込む時に他のエネミーが邪魔をする事もあり得る。そうさせない為に、DOMINOとマァサがまとわりつく蛭を除去していく。
 BrakkaBrakkaBrakka!!
 Zzzzam!

 弾丸と稲妻が確実に蛭を退治し、フォトンの刃がウドの大木をなぎ倒す。数と巨体で押すエネミーも、三人のコンビネーションの前では敵ではなかった。

「ふぅ・・・片づいたね。そっちは?」
「こちらも終わりました。無事終了ですね」

 少し離れた場所にいたもう一組に声をかけ、作戦の終了を確認する。
「お疲れ様。時間は・・・やっぱりかかったね。一分しか余裕無かったわ」
 軍の指定した時間は、他のハンターならばかなり厳しいものだっただろう。それは正直、主力を欠いたダークサーティーンも同様だったが、ウェインズ姉妹やマァサの協力が、彼らの穴を見事に埋めていた。
「これでお兄ちゃんを探せるね!」
 作戦の無事終了より、彼女達にとってはその方が重要だった。軍がこの作戦の後に何をしようとしているのかなど、興味はない。あった所で、探ることは難しい。それより今は、失踪したZER0の身が心配でたまらない。
「無事だといいけど・・・」
 作戦終了という緊張が解けたことで、不安という押しつぶしていた感情が蘇る。
「ともかく、BAZZさんの連絡を待って次の行動へと移りましょう」
 不安はある。しかし焦ってはいけない。確実に、足取りを掴むことがまず第一。
 PiPi!
「こんな時に・・・」
 しかし、その確実な一歩を邪魔するかのように、ESのBEEがメールの着信を告げた。
「あの毒キノコめ・・・」
 発信主はモンタギュー博士。内容は、至急自分の所に来て欲しいという依頼。
「この作戦終了を待ってた・・・みたいだね。ったく、何をさせる気だい?」
 とりあえずは、また不安を心奥底へと押しつぶす必要がありそうだ。

「どうやら・・・終わったようだな」
 作戦の終了を待っていたのは、なにも軍だけでも博士だけでもなかった。
「みたいですね・・・行きますか?」
 やけに大きな銃を抱えたレンジャーが、髭を蓄えたハンターに尋ねた。
「そうだな・・・行こう。このタイミングを逃すわけにはゆかぬからな」
 右に二本。左に一本。腰に差された刀を軽く押さえながら立ち上がる。
「御心のままに」
 傍らに控えていたアンドロイドも、返事と共に立ち上がる。
「ここで何をするつもりだったのか・・・とくと拝ませてもらうとするか」
 後方では慌ただしい足音と号令が聞こえる。どうやら作戦終了のタイミングに合わせ、軍が突入を開始するようだ。
「奴らより先にな・・・ゆくぞ!」
 三人の隠密ハンターは、遺跡という闇を疾走していった。

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