小説を書く身としては恥ずかしい話なのですが・・・これまで、大まかなストーリーはきちんと構成していたものの、キャラクターの設定をきちんと話に織り込む事を後回しにしすぎていました。起承転結で言う、「結」の部分となるこの遺跡の話に来て、キャラクターの重要な設定を描く事になるのは・・・自分の計画性の無さを露呈した形になってしまい、自分が恥ずかしいだけでなく、読んでくださる読者の皆様にも、唐突な展開に戸惑わせてしまって申し訳なく思います。
 言い訳をさせていただくと、今回描いたESの過去やZER0との関係は、小説を書く前の段階から構成の中に組み込まれていました。けして思いつきやここまでの話の流れでひらめいた設定ではないので、もっと早い段階から、「伏線」として臭わせる事は可能だったはずなんです。ですが・・・大本であるPSOの世界観や、クエストの話をきちんと書く事ばかりに捕らわれすぎ、本来筆者が一番愛さなければならない主人公達をおざなりにしてしまった。長編を書く事の難しさを痛感しています。もっとゆっくり、彼女達を描いてやれれば・・・ダメな親です。
 ですが、反面スッキリもしています。いやぁ、やっと書けた(笑)。正直、序章から「リコの恋人」として、しかも女性のESが登場するこの小説。絶対序章で「ひいた」読者も多かったでしょう。こういった設定でなければ、もっと読者を捕まえる事も出来たと、自分でも思います。ですが、どうしても外せなかった。どうしても書きたかった。このわがままが許されるのは、商業ではないからなんでしょうが、むしろだからこそ、思いのまま書き続けていたのですが・・・ここまで、どれくらいの人がついてきているのかという不安を抱えながらの執筆はちょっと苦しかったですね。でも書いちゃったのでもういいや(笑)。さーて、どれくらいの人がここまでついてきてくれたのかなぁ・・・まだまだリコとの関係やZER0との過去は片鱗しか見せていませんからね、ちゃんと最後まで読んで、彼女達の人間関係に驚き、共感していってくださいね。まぁ、その「最後」が何時になるのかが見えないつー不安はあるんですけどね(汗)

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