PSの世界と歴史

ファンタシースター
千年紀の終わりに

PROLOGUE
 遙けき時の彼方より つむぎし
 魂の祭 果て
 在りし者
 其を天空に掲ぐ
 成すは死の点鐘
 成すは紫紺の灯火
 
成すは絶え無き
 千年紀・・・

STORY
 惑星管理システム「マザーブレイン」の破壊。そして第1惑星パルマの爆発・消滅・・・。モタビアは、科学文明と共に総人口の90%以上を失った。
 それから1000年・・・。
 モタビアには、ハンターと呼ばれるモンスター狩りを生業とする者がいた。
 そんな、ある日、ライラとルディ、この2人のハンターにモタビア・アカデミーから仕事の依頼が舞い込んだ。早速、アカデミーへ向かった2人だったが・・・。

ファンタシースター4マニュアルより抜粋

 「ファンタシースター〜千年紀の終わりに〜(以下、PS4)」は、上記のプロローグにもあるとおりPS1,PS2から直結した続編で、旧シリーズの完結作となっています(PS3はシナリオで言うと外伝的な扱いになります)。1993年12月17日に発売されたこのソフトは、2からは4年,3からは3年という長い年月の後に発売されただけに、ファン待望の1本となったのは言うまでもありません。また「完結編」という事を前面に押し出していただけに、よりファンの心を沸き立たせての発売となりました。ただこの発売の背景には、ファンが熱望していたからと言う理由も当然ありましたが、スーパーファミコンやPCエンジンに押されていたメガドライブ最後の救世主として担ぎ出されたという面もありました(余談ですが、翌年94年にセガサターンとプレイステーションが発売されています)。まぁ救世主として選ばれると言うこと自体がすごいですけど(笑)。当時はPCエンジンCD−ROMに対抗して出されたハード、メガCDへも力を入れていましたが、あまりハード的に売れておらず・・・ハード普及のためにPS4をメガCDでという事も検討したと思うんですよねぇ(あくまで筆者の予想ですけど)。結局はメガドライブで発売されたのは、普及の意味も含めて良い選択だったと思います(さらに余談ですけど、PSシリーズと共に人気の高いソニックシリーズは、メガCDで「ソニック・ザ・ヘッジホッグCD」が発売され・・・/汗)。
 前作PS3では、今までのPS1,2の開発陣とは全く別の開発陣で制作されたという点が、ファンに不評でした。しかしPS4はPS2からの続編ということもあり、PS2当時の開発陣の一部が再招集させて制作されました。一度解散した開発陣の再招集って難しいのが現状なんですけど、それを成し遂げたのはすごいですねぇ。実際PS2の開発スタッフも、よもや再招集されるとは思っていなかったようで、SPECに連載された「サード!」の連載も、もはやPSシリーズが出るとは思っていなかったからこそ、ファンサービスのために始めたと見受けられます。

 システム面は、ほとんどPS2の物と同一と言って良いでしょう。移動画面から戦闘画面,ステータス画面までほとんど一緒。これはこれで懐かしさを感じるし慣れているので非常に受け入れやすかったですね。まぁもうちょっと真新しさも欲しかったかなぁとも思いましたけど。変更点よりは追加点の方が多く、もっとも目立ったのは「コンビネーションバトルシステム」というもの。これはテクニックや特技を使用する際、ある決まった組み合わせで行動を起こした際発動する特殊攻撃です。例えば、Aがザン,Bがフォイエを選択し、それが戦闘中順番に発動した場合、ザンとフォイエが組み合わさってファイアストームという技になります。非常に便利な技なのですが、これには欠点があり、例えばAとBが行動を起こす途中で、敵や味方が行動を起こし、二人の技が連続して発動しなかった場合はコンビネーションが成り立ちません。なので自力でこのコンビネーションを発見するのは非常に難しく、偶然見つけたという方が多いでしょうね。組み合わせもやたら多かったしね。ただ一度発見すればマクロ(事前に全員の戦闘時のコマンドと実行順番を入力しておけるシステム)に登録しておけば有利に戦闘が進められました。イメージ的には、PSOでいうフォトンブラストのチェインみたいな物だと思って良いかな。というよりは、おそらくチェインのアイデアはここから来ていると思われます。ちなみにコンビネーションは15種類。筆者は全部見つけられませんでした(汗)。
 追加要素は他に、上記でも軽く触れた「特技」というものがありました。これは各キャラ共通で使うテクニックとは別に、各キャラ特有の必殺技みたいな物です。テクニックと異なるのは、テクニックがTPの消費で使用するのに対して、特技は各特技毎に使用回数が決められていました(回数はレベルアップで増えました)。ちなみに、PS4にはフルイド系のアイテムはないので、TPも特技の使用回数も、宿屋に泊まらないと回復しません。
 PS4は上記のコンビネーションの他に、PSOに影響を与えたと思われる設定などが多数あります。まず1つはハンターギルドの存在(PS4ではハンターギルド,PSOではハンターギルド。微妙に違う/笑)。主人公ルディと彼の師匠ライラはハンターギルドに所属しており、メインストーリーとは分岐したギルドの依頼をこなし、報酬を得ることが出来ました。つまり、PSOのギルドと全く同じシステムが存在していたのです。ちなみに、PS4の依頼にはティンカーベル家の犬というシナリオがありましたが、もちろんこれはPSOのONクエスト「ティンカーベル家の犬2」の元ネタです。ちゃんと犬の名前も「ろっきぃ」だし、代々この名前がティンカーベル家のペットに受け継がれているというネタまで同じなうえ、PS1に登場したケーキ屋「ナウラ」のケーキでつるのまで同じです。でもさすがにソニック達は登場しませんし、ろっきぃもちゃんと犬の形をしていましたけど(笑)。また、「根性の曲がった男」というシナリオには、ラッピーが登場します(PS4でのラッピー登場は、このシナリオ内だけで通常のエネミーとしての登場はない)。そしてこのシナリオには、やはりラッピーに魅了させた男が(笑)。
 システムの変更面・・・というか、これはPS3との比較になるのですが、アンドロイドの扱いが違いました。PS4には2体のアンドロイドがプレイキャラとして登場しますが、彼らはテクニックが全く使えなくなった(PS3ではミューのみテクニックが使えた)だけでなく、なんとメイトやシフタで回復させることが出来ないのです。変わりに、特技のリカバーやアイテムのリペアキットで回復させなければなりませんでした。機械である彼らに、生物に有効な回復方法が効くのか? というアンティテーゼであろうこの設定は、個人的には好きなんですが・・・非常に面倒くさい(笑)。アンドロイドであるフレイの特技「メディカルパワー」なんて、味方全員を回復する優れた特技だったにもかかわらず、生物にしか効かないので全員に効くのに自分は回復しないという・・・悲しすぎる。

ストーリー&世界観

 PS2からの正当な続編と言うことなので、とにかくPS1,2からの設定がわんさか登場します。出来ればPS1PS2の紹介をご覧になってから読んでください。一応わかりやすいように、PS1,2のアイテムや人物の名前は、黄色で表記しておきます。

 ハンター見習いだったルディが見習いから卒業し、正式なハンターとして初仕事をしようという所から物語は始まる。彼の師匠であり育ての親でもあるライラと共に出かけた仕事先は、モタビア・アカデミー。1ヶ月ほど前から、謎のバイオモンスターが出現するようになったので調べて欲しいというのが依頼内容だった。早速調べてみると、なんと地下室でバイオモンスターが培養されていたのだ。このことを学長に問いつめたところ、驚くべき真実が語られた。モンスターの発生源はバースバレーの奥にある超古代文明の遺跡。そこを調査していたホルト博士が戻らず、代わりにジオと名乗る魔道士が現れ、探索をうち切れと脅しをかけたという。そこで今回の調査に協力したホルト博士の助手であるハーンからの熱望もあり、ハーンを加えた3人はバースバレーへと向かうことになる。
 途中ジオという人物は最近流行りつつある宗教に絡んでいるという噂を聞きながら、バースバレーの麓の村ゼマに到着する一行。村に入った3人が目の当たりにしたのは・・・石像に姿を変えられた村人達だった。なんとか石にされず逃げ延びた子供に話を聞くと、石にしていった人物は黒い服を着ていたという。これはジオの特徴に誇示していた。そしてバースバレーの奥へと踏み入った先では、やはりホスト博士も石にされていた。ライラが言うには、これは古代の呪法による物で、今の時代で使える人間はいないはずだという。また彼女の話では、石化の呪いを解くには
アルシュリンという秘薬が必要らしい。早速3人はその秘薬があるというモタビアンの村、モルカムへと旅立つ。
 村に着いた3人は愕然とした。なんとち、村が焼き払われていたのだ。そして焼け野原に一人の人物が立っていた。彼の名はスレイ。ライラの昔なじみで、古代の魔術「
マジック」を使える数少ない者の一人らしい。彼の情報で、村を焼き払ったのもゼマの人々を石化したのもやはりジオだと言うことが判明した。だが、彼でもジオの正体は掴めていないらしい。スレイを仲間に加えた一行は、スレイの情報を元にアルシュリンがあるというトノエへと向かう。
 トノエに住むモタビアン達は、ルディ達を歓迎してはくれなかった。トノエは過去パルマ人とモタビアンとの戦争を逃れるために築かれた隠れ里だったため、その戦争のことが語り継がれ、今でもパルマ人達の騒動に巻き込まれるのを嫌っていたためだ。だがここに住むドリン老人は協力的で、倉庫の奥にあるアルシュリンを持っていくことを了承してくれた。ここでスレイはこのドリンと用事があるとパーティーを抜ける。その時、彼は一つの助言を残していった。「ジオをなんとかしてやろうなんて、変な気おこすんじゃねぇぞ!」と・・・。
 トノエでスレイの代わりに、ジオに恨みを持つというモタビアンマニア(自警団)のリーダーパイクを仲間にし、アルシュリンを持ってゼマへと戻った一行。アルシュリンの力で元の姿に戻ったホルト博士は、早速調査を開始すると意気揚々。それを見届けた一行は、各々の場へと帰ることを話し合っていた・・・矢先、アカデミーの地下にいたのと同じモンスターが襲いかかった。これをなんなく倒した一行は、まだ奥にいる博士を心配しすぐまたバースバレーの奥へ。そしてその奥には・・・超古代文明という名の、鉄の壁で作られたバイオプラントだった。
 奥では、博士ともう一人、長い耳を持った少女、ファルが待っていた。どうやら彼女が、博士を救いかくまっていたようだ。彼女の話で、このバイオプラントが1000年前に建設された物であり、他にも同様のシステムが各地に点在しているらしい。そして彼女の案内で、このバイオプラントを管理しいてるコンピュータ、シードを紹介された。ファルは1年前、シードによって生み出された
ニューマン(2ではバイオモンスターと人間のハーフと表現された種族。つまりネイ達のこと)だという。さらにシードは、現在このバイオプラントも含め、シードの手を放れ、各システムが暴走を始めており、このままではモタビア滅亡は避けられないと言う。それを防ぐには、各システムにエネルギーを送っているプラント、ナルバスを停止させるしかなく、それを行えるのは管理者であるアンドロイド、フレナだけだという。しかしそのフレナはジオにとらえられ、ジオの城「ジオスフォート」に監禁中らしい。すぐさまフレナを救い出すことを決めた一行は、シードの申し出でファルを仲間に加え、バイオプラントを後にした。そして・・・一行が外に出たところで、これ以上のバイオモンスター増殖を防ぐため、ジードはバイオプラント共々自爆してしまった。
 ジオスフォートを目指す一行は、途中カダリという街にたどり着いた。ここではモルカム同様、ジオによって焼き払われた箇所がいくつか存在していた。それを嘆く人々ももちろんいたが、なぜかここではジオの教えを熱心に聞き入る人々も存在していた。ジオの教えである破壊の二文字を口にする人々、どうやらこれが、噂になっていた流行の宗教のようだ。街を後にし、すぐ近くにそびえたっていた城、ジオスフォートへと乗り込む一行。数々の強敵をうち破りながらも、ジオが留守だったこともあり、なんとかフレナを救出。だが、その直後にジオが帰還。にらみ合う両者。ここでジオは、唯一にして絶対の神だという「
ダークファルス」を信仰しており、その教えの元全てを無に返すのだと宣言した。その手始めとしてルディ達に挑みかかってきた。彼の放った黒い波動がルディを襲う! それをライラがかばい、黒い波動をまともに食らってしまう。形勢不利を見極め、何とか逃げ切った一行ではあったが、ライラが黒い波動で受けた傷は、テクニックでもアイテムでも回復できないでいた。このままではライラが危ない。そこでハーンの故郷であるクルップの村まで退却を余儀なくされた。
 病床についたライラは一向に回復する様子を見せない。心配するルディ達にライラは今のままではジオに勝てない、スレイの力が必要だと語る。そこで一行は後ろ髪引かれる思いながら、ライラとライラの看病にあたったハーンを残し、代わりに救出フレナを加え、スレイが向かったと思われる
ラデアの塔へと向かった。
 ラデアの塔にいたスレイは、この塔の最上階にある杖、「
サイコウォンド」を探している途中だった。その杖は、ジオスフォートにあるジオの結界をうち破るのに必要なのだという。スレイを加えた一行はジオの部下による邪魔を退けつつ杖を手に入れる。だがその直後、スレイとファルは何かを直感したらしく、ルディに神妙な面もちで告げた。すぐにクルップの村に戻れ、と。
 クルップの村で待っていたものは、悲しい別れだった。ライラの症状は悪化し、ハーンの手当もスレイの知識も、もはや何の役にも立たなかった。ライラはスレイにルディを託し、静かに息を引き取った。悲しみに暮れるルディ。そんなルディをスレイが、ファルが、各々の言葉で慰める。
 翌朝、悲しみを胸の内に秘め、一行はジオスフォート、そして結界の奥にあるナルバスへと向かった。サイコウォンドの力で結界を解いた一行は、ジオの待つ最深部へ。待ちかまえていたジオとの決戦。ジオはフィールドを張り、あらゆる攻撃を退けたが、そのフィールドもサイコウォンドによって破られた。ライラの、そして多くの人々の敵を何とか討ち取ることに成功する。そしてもう1つの目的であったナルバスの停止もフレナの手によって難なく成し終えることが出来た。これで大災害は免れたが、このままでは遅かれモタビアは不毛の土地になってしまうという。それを防ぐためには、人工衛星ゼランの暴走を止めること。そこにはフレナのマスターであるアンドロイド、フォーレンがいるはずだが、その安否も定かではないようだ。モタビアを、そしてアルゴル太陽系全体を救うため、ルディ達はゼラン・・・宇宙に向かうことを決意する。しかしフレナはナルバスと各地に点在するシステムを監視するため、パイクは妹を残して宇宙にはいけないため、一行から外れることに。残った3人は、フレナが用意した小型船で宇宙へと旅立つ。
 人工惑星ゼランは特に何の異常もなく、フォーレンも無事であった。拍子抜けする一行がフォーレンに訪ねたところ、ゼランのサブシステムである人工惑星クランに原因があるという。ゼランからから送られたプログラムを処理し各システムに送る役割を担っていたのだが、何者かがクランを乗っ取り、システムを暴走させたらしい。そのため、事実上ゼランは無力化しているという。この現状を打破するために、元々クランへ出向こうとしていたフォーレンは、ルディ達との同行を申し出る。フォーレンを加えた4人は、早速クランへと小型船を走らせる。だがその小型船に侵入者が! 侵入者は撃退したものの、既にエンジンは破壊され、不時着を余儀なくされた。一行はそのまま
惑星デゾリスへと不時着していった。

 爆破することもなく、何とか不時着に成功はしたものの、当然機体は大破し飛び立てる状況にない。そして機体は勢い余ってデゾリアン達の寺院ラジャの寺院に突っ込んでしまった。ルディ達は寺院の主ラジャに、飛び立てなくなった小型船を修理できる場所を訪ねたが心当たり無いという。その代わり、同じような小型船がタイラーの街にあるという。早速一行は、面白そうだからと同行を求めたラジャを加えタイラーの街へと向かう。外に出た一行は、ここデゾリスでブリザードの被害を3ヶ月も受け続けていることを身をもって知った。フォーレンはこれもクランの暴走が原因だというか、ラジャが言うには原因はガルベルクの塔にあると言うが、はたして・・・。
 タイラーの街にある地下格納庫。そこでルディ達が見た物は、ランディール号という名の小型船だった。この小型船は1000年前にパルマ人がデゾリスへ降り立った時に用いられた物で、来るべき時に備え格納庫に保管されていた物だ。そして今が来るべき時。一行はこの小型船で改めてクランへと出発した。
 クランで待ち受けていたもの。それはあのジオが神とあがめ奉ったダークファルスだった。全ての暴走原因は、やはりダークファルスによるものだったのだ。今までにない苦戦を強いられる一行。それでも何とか諸悪の根元たるダークファルスを討ち取ることに成功。クランを正常な状態に戻し、そしてゼランに戻り最終的な修正を行えば、アルゴルの環境システムは全て元通りになる・・・はずだった。ところが、デゾリスでのブリザードは止まっていない。はたしてラジャが言っていたように、ガルベルクの塔が原因なのだろうか? 一行はこの原因を取り除くためにデゾリスへと戻ることに。
 デゾリスに戻った一行は、奇妙な建物があるという場所へと向かった。そこは
気象センターと呼ばれていた場所であり、原因はここにあるかも知れないと睨んでやってきたが・・・敵の待ち伏せに出会う。その敵は言う。「倒した? ダークファルス様を? はーはははははははは! 笑止!!」
 気象センターが原因で無いことを確認したルディ達は、旅先で立ち寄ったパルマ人の街リシェルが全滅していた光景を目の当たりにした。そして次の街ミースでも、謎の奇病が流行してしまっており、ここも全滅は時間の問題になってしまっている。治療に当たっているエスパー達の話では、どうやらガルベルクの塔が出現してから奇病が流行し始めたらしい。すぐさま塔へ向かおうとするも、なんとラジャがこの奇病に冒されダウンしてしまう。ラジャをベッドに運んだところで、スレイは言う。これはライラを死に至らしめた、あの黒い波動が原因だと。彼が言うには、ガルベルクの塔から黒い波動の気配を感じるという。ならばと一行は塔へと急いだ。
 塔へ向かうには、悪魔の森と呼ばれる人食い樹が巣くう場所を突破しなければならなかった。しかしあまりにも数が多すぎるため、強行突破は不可能。それは無鉄砲にも先にこの場所へ単身乗り込んでいたエスパーの少女、シェスを救出する際に嫌と言うほどに味わった。襲いかかる人食い樹は、何度攻撃を繰り出そうとも無傷なのだ。シェスはエスパーの館の長で、2000年という時を生き続けている
ルツならば、何かを知っているかも知れないと言う。これ以上の手がかりがない一行は、そのエスパーの館へと向かった。
 エスパーの館の奥には、ルツがいると言われている奥の院がある。だが、エスパーの館の住人であるシェスですら、この奥へは行けないとのこと。門番にシェスが必死にお願いしても通してくれそうになかった。だがここで、スレイが一言通してやれと言うと、門番は慌てて道をあけた。いったいスレイは何者なのか?
 その答えは、「ルツの間」と呼ばれる最深部にたどり着いた時に明かとなった。なんと、スレイがルツ本人だったのだ。エスパーの長たるルツも、さすがに長期間身体を保存し続けることは不可能だった。そこでルツは、自分の死の直後に、自分の意志と記憶をテレパシーボールに残すことに成功。それはその後も彼の意志を継ぐ物に代々受け継がれ、現在はここにあると、スレイは自分の頭を指さした。スレイは5代目ルツに当たるらしい。
 スレイ・・・ルツは、ルディ達にアルゴル太陽系の光と闇の壮絶な戦いの歴史を語った。1000年毎にダークファルスが蘇っており、彼のもつ黒い波動をいまだ感じることを。そしてダークファルスとは違う、さらなる諸悪の根元が存在することを。その存在を確実に滅ぼす戦士として、スレイはルディを選んだのだと。初代ルツの意志を貫くこと、そして根元の根絶やしのためにも、是が非にでも塔へ向かわなければならない。その為に駆除しなければならない悪魔の森は、デゾリアン達が信仰している聖なる炎「
イクリプストーチ」が必要らしい。
 イクリプストーチがあるガンビアス大寺院にたどり着いた一行は、大司祭にトーチを貸してくれるように頼む。しかし大司祭はルツの頼みとはいえ軽々しく貸すことは出来ないとつっぱねた。事の重大性を必死に伝え説得しているところに、謎の3人組が祭壇に現れ、トーチを盗んでしまう。そして彼らは言う。返して欲しくは
エアキャッスルまで来い、と。そしてそこでは「あの方」が待っているとも。エアキャッスルは初代ルツがアルゴルを救うためにラ・シークを倒した城。そこで待ち受ける者とは・・・。
 ランディール号でエアキャッスルの位置を割り出し乗り込むルディ達。そこにはやはり、倒したはずのラ・シークが待ちかまえていた。トーチを巡って争う双方。勝利を勝ち取ったルディ達はトーチを無事奪還。敗れたラ・シークは捨て台詞を残して消滅した。「わしを真に倒したくば「奴」を滅ぼせ」
 イクリプストーチの炎で悪魔の森を焼き払った一行は、そのままガルベルクの塔へ。塔の奥では、黒い波動を垂れ流している大本、ダークファルスがいた。フォーレンが言うには、以前クランで倒したダークファルスとは別の存在らしい。しかしそれでもダークファルスに違いはなく、苦戦を強いられる一行。それでも何とか討ち滅ぼし、ようやく奇病とブリザードを押さえることが出来た。安堵の面もちで外に出た直後、なんと大寺院がある方角で巨大な火柱が立ち上がったのを目撃した。
 急いで大寺院へと戻ると、そこは跡形もなく吹き飛んだ大寺院の残骸が散乱していた。しかし少数ではあるが寺院の人々は地下に逃れており、無事だった。地下にいた2000年もの月日を生き抜いてきた大僧正が語るには、ダークファルスを倒しても、本当の根元たる「深遠なる闇」は健在とのこと。その闇こそ、アルゴルに破壊と死をもたらすのだと。そしてその闇は、今「リュクロス」を狙っているのだという。そのリュクロスというもの事態は言い伝えでしかわからず、大僧正もルツの記憶を持ったスレイもわからないらしい。しかし伝承には、「リュクロス還る時
エアプリズムが道を示す」とある。エアプリズムは初代ルツが戦士の神殿に納めたはずだという。シェスは奇病の収まったミースへ戻り患者達の回復に勤めるため離脱。残るルディ達は戦士の神殿へ。
 戦士の神殿へと通じる洞窟前では、考古学者を名乗るシアムという人物がいた。彼は調査のために訪れたが、モンスターがいて入れないので途方に暮れていたらしい。そこでルディ達と同行し奥に連れて行って欲しいと志願。これを了承した一行はシアムを加え、奥地へと。しかしこのシアムがとんだ食わせ者だった。神殿内部に入りエアプリズムを手に入れた一行が外に出ると、プリズムは一筋の光を空に向かって放ち始めたのだ。この光の先にリュクロスがある・・・と思案しているところで、シアムが光に当てられ苦しみだし・・・その姿を現した。なんとシアムは、ダークファルスが化けた姿だったのだ! 3度目の死闘を辛くも勝ち抜いたものの、シアムだったダークファルスによって、闇の軍勢にリュクロスの位置を知られてしまった。一行は急いでリュクロスに向かわざるを得なかった。
 リュクロスとは、深遠なる闇に対抗し続けた大いなる光が造り出した幻の第4惑星であった。このリュクロスを護るレ・ルーフの話によると、大いなる光は既にこの世にないこと、そしてダークファルスは異次元空間である「闇の淵」に存在する「深遠なる闇」から生まれ出る憎悪の具現なのだと。そして、アルゴル太陽系はその深遠なる闇の封印役割を果たしており、その封印は千年に1度弱まるため、千年に1度ダークファルスが生まれ出てしまうのだという。そして1000年前にパルマ星を失ったアルゴルでは、もはや封印の役割を果たしておらず、深遠なる闇が完全に復活しようとしているのだと。レ・ルーフはこの深遠なる闇に護り人として戦うようルディに要請したが、ルディは事の大きさに恐怖し、これを辞退してしまう。見かねたスレイは彼をエスパーの館まで連れ帰り、これまでアルゴルを護り続けた人々の魂が込められた聖剣、エルシディオンへと導く。聖剣から古の英雄達の魂に触れたルディは、封印のための戦いではなく、故郷アルゴルを護るために戦うことを決意。
 闇の淵には、幾多ものダークファルスの元となるプロトファルスが存在し、今までに出会ったことのない邪悪な者たちが徘徊していた。それらを退け、真なる邪悪の根元・・・深遠なる闇の元へ。幾多もの英雄達の力がエルシディオンに輝きを与え、ルディ達は闇にうち勝つことが出来たのであった。故郷へと戻ったルディは、隣で微笑むファルと共に、光あふれる青空の下で平和を満喫するのであった。

 さすがにボリュームが今までと違うからシナリオの紹介も長くなってしまった・・・これでもかなり簡単にまとめたつもりなんだけどなぁ・・・。
 一応フォローしておくと、上記では紹介していませんが各地で過去の作品と関連する物もいくつかあります。PS2でパルマが爆発した際に宇宙船で逃げ延びた人々がいたという(つまりPS3へ繋がる話)データを閲覧できるシーンや、ジャコウネコ(PS1のミャウの種族)ばかりが住む洞窟があったり、アリサの銅像がまつられている村があったり・・・本当に細かいところにまで色々なものがありました。下手をすると、プレイした人でも忘れていたような設定まであったり(筆者の場合、アカデミーにあったドクタールベノの銅像の意味に気が付かなかった。ルベノはPS1に登場した科学者で、ルベノ号という小型船をアリサ達に渡した人物)とにかく細かい。
 まぁ過去の作品を知らなくても問題はないんですが、知らないと悔しいよね・・・と思うのは筆者だけ?(笑)。あまりにも1,2関連のアイテムや地名や人物がわんさか登場しますから、通してプレイしてきた人にはにやりとさせて貰えたものの、PS4からプレイした人にはいまいちよくわからないところも多々あったでしょうね。一応その場その場でフォローしていますけど・・・スレイがルツなの! という驚きは、PS4からのプレイヤーにはなんのことやらって感じでしょうね(苦笑)。しかし完結編として作品を作っている以上、新規プレイヤーには申し訳ないけれども、これはこれで良いと思います。ましてPSOからのプレイヤーでここを読んでいる人なんかは、どーでも良い話だったり(笑)。
 個人的にお気に入りなのが、エアキャッスルでラ・シークと対決する前。PS1同様、宝箱開けたら落とされて戦闘という演出がまんまなのは笑わせてもらいました。またPS1などでゆかりの地である場所に行くと、旧作の名曲が流れる演出も大好きです。あれは本当に心躍ったなぁ。
 旧シリーズの完結作だけあって、とにかく色々な謎が解明されていきます。特に「何故千年に1度ダークファルスが蘇るのか?」というこのシリーズ最大の謎の答えがはっきりと示されています。この解答に一応の納得はするのですが・・・ただ、ね・・・やっぱりダークファルス自体がものすごく軽く扱われているのはどーにも解せない。ゲームだから、どうしても中ボス扱いされるとすごく弱い存在に感じてしまうんですよねぇ・・・PS2でもそうでしたけど。もちろんシナリオとしては良くできていると思うんですよ。その流れから言って、ダークファルスが3度登場するのもまぁ納得できます。けどダークファルスが持つ憎悪の具現というイメージがものすごく軽くなっているのは非常に残念。ファンからはちょっと嫌われてしまったPS3が最もダークファルスを憎悪の具現として一番表現できていたのは、ある種の皮肉ですね。
 PS1などから話を引っ張っている関係上、PS4ではエスパーという存在が登場します。ここで問題なのが、マジックとテクニックの違い。PS1ではマジックのみ,PS2ではテクニックのみしか存在しませんでしたから、さして問題にはならなかったのですが、この違いをどう表現するか? その答えもPS4でちゃんと説明されています。元々テクニックはマジックを一般化したもので、マジックは古代の魔術としてエスパーなど極限られた者しか使用できない、としています。システム的には、マジックはスレイとシェスの特技として扱うことで差別化しています。
 PSOとの関連は、いくつかシステム紹介のところで紹介しましたが、他のものも紹介しておきます。まずアルゴル太陽系が深遠なる闇の封印になっていたという設定。これは3つの惑星が封印の役割を果たしていたというものでしたが、これは森,洞窟,坑道の3つの封印へと繋がるのでは? と推測されます。またモンスターでは後半に登場するツインアームズという敵が、洞窟のパンアームズの原型かと思われます。パンと違いツインは細身で、ブレードライトとハーケンレフトというモンスターの合体した姿として登場します(ライトもレフトも、単体でも登場します)。姿も名前も、ツインの方がかっこいいのに、なんでこのまま登場させなかったのかなぁ(笑)。
 そして一番重要なのは、ニューマンという種族の存在。その存在はPS2のネイ,ネイファーストを起源としていますが、ニューマンという単語はPS4から使われています。またネイもファーストも死亡しており、彼女達の子孫は存在しないはずでした。ところがこのPS4で、彼女達を生み出したバイオプラントのデータを元にファルが生み出されています。そしてこのファルは、裏設定での話ですが、後にルディと結婚し子供を儲けています。もし旧シリーズとPSOに関連性があるとすれば、PSOのニューマンの直接の祖先はファルとルディなのかもしれないのです。とはいえ、ニューマンはバイオテクノロジーで生み出されているという設定があるので、ネイやファルのデータを元にして新たに作られたとも考えられます。まぁどちらの説もあり得る話ですから、なんとも言えませんね。そもそも旧シリーズとPSOが繋がっているかどうかもはっきりしていませんし。

キャラクター

ルディ・アシュレ
 主人公。PS2のユーシスと非常に似ており、彼もまたやんちゃ坊主(死語)であったという設定が。元ストリートキッズのリーダーで倉庫荒らしの常習犯だったが、ライラに引き取られハンター見習いとしてライラの元で修行をしてきたという設定。ただユーシスと違うのは、彼は非常に性格が子供だと言うこと。それはスレイとの口喧嘩や各シーンでよく表現されていました。彼もやはりアリサやユーシスの血を受け継いでいるのですが、3人の中で一番頼りないのは、実は一番性格を表現する場面に恵まれていたからなのかも知れない。ライラとの別れやラストのエルシディオンの魂に触れるシーンは印象的でした。でも、あまりにも子供でどうにも感情移入しにくかったけど俺は(笑)。

ライラ・ブラングウェン
 ルディの師匠にして育ての親。屈指のハンターとして知られている彼女は「八つ裂きのライラ」のふたつ名も持っています。非常に合理的で守銭奴的なところもあり、ハーンに助けを求められる度に100、300、500メセタと巻き上げていったシーンは印象的。しかし一方で母性的なところも多く、ルディを厳しくも優しく見守るシーンも結構ありましたね。そしてなにより、スレイとの、過去になんかあっただろお前らぁ! と叫びたくなるシーンの数々は、ライラ萌えの俺をやきもきさせました(笑)。
 そして何よりも印象的だったシーンは、やはり黒い波動からルディをかばうシーンと、そして息を引き取った悲しいシーン。これはショックでしたよ・・・個人的にはネイが殺されたシーンよりも悲しかったです。ネイのアイドル的な存在意義はファルに受け継がれていったのでしょうが、主人公が愛する者の死を乗り越えるという精神的主柱の継承は、彼女が受け継いだのでしょう。彼女の死はPS2をフラッシュバックさせる意味も含まれていたので、ある意味シナリオ的に殺されたというところもある・・・とは、ちょっと考え過ぎか(苦笑)。
 ちなみにゲームとは関係ないのですが、私が今書いている小説「Generation Phantasy」のヒロインESは、ライラがペースモデルになっていたりします。

ハーン・マーレィ
 モタビアアカデミーにて、ホルト教授の助手を務めている研究者。実は婚約中という幸せ者なのにも関わらず、研究者であることを選んだために実家からは勘当され、さらには貯めていた結婚資金をライラに巻き上げられる不幸っぷりは、プレイヤーの涙を誘いました(笑)。彼が登場する序盤のシナリオは、テキストアドベンチャーでのヒューイのシナリオによく似ているため、ハーン自身ヒューイの後継者とも言えますが、どちらかといえば寡黙なヒューイと比べて、ハーンは饒舌とまでは行かないまでも、キャラクター性に飛んだ会話シーンが非常に多かったです。まぁ今までと違って会話シーンをふんだんに入れられたからというのもあるのでしょうけどね。

スレイ・ウォルシュ
 5代目ルツを継承したエスパー。ルツの意志と記憶は継承しても、謙虚な性格までは受け継がなかったようだ(笑)。ルツと比べて非常に軽い印象を受ける男で、ルディとことある毎に口喧嘩するシーンは、ある意味漫才です(笑)。しかしライラの死後ルディを慰めるシーンや、ラストのルディをエルシディオンへと導くシーンなど、厳しいながらもルディをライラに代わってしっかりと見守ろうとする言動は、どこか父親のような存在として描かれていましたね。二枚目でお茶目で、でも厳しくもありクールでもあり暖かさもあり・・・そりゃ女性から支持されて当然だよな。で、結局ライラとはどーだんたんよ?(笑)。ある意味で、旧シリーズが残した最後の謎と言えなくもない(笑)

パイク
 モタビアンの戦士。無口だが妹想いという設定ながら、そちらはあまり目立たなかったかな? ただ戦士としては非常に役に立ったキャラクターで、印象は強かったです。設定では19歳ですが、毛で覆われた種族であるために19歳には見えない(汗)。

ファル
 ニューマンの少女。実際には1歳半という赤ん坊ながら、PS2のネイと同じく成長が早いために見た目はルディと同い年くらい。ルディと出会うまでは管理システム・シードに教育を受けていた。好奇心旺盛な明るい性格はヒロインとして魅力十分。ネイの後継者として十分な役割を果たしたと言えるでしょう。ただ、ライラやネイほどのインパクトあるイベントがあったわけではないためか、二人に比べるとちょっと印象薄いかも。もっとヒロインらしいイベントがあれば良かったんだけどねぇ。

フレナ
 ちびっこアンドロイド。シリーズ初のちび萌えキャラ(笑)。ちゃんと移動時のキャラ表示まで小さいのは良いですねぇ。しかしちっこい割に戦闘時は回復役として重宝しました。ただ、彼女の特技メディカルパワーは、彼女自身に効果がないので、自分の回復は道具に頼らないと行けないのが面倒でしたけど(汗)。性格はPS3のミューに近いかな? 話し方とかからも母性を感じられました。決して、はわわぁとか言わない(笑)。
 未確認なのですが、かの名作「トゥーハート」のマルチは、ファルをモデルにしているのでは? とも言われていますが・・・確かに髪の色は同じですし、耳のパーツも上向き下向きの違いはあれど似ています。トゥーハートの開発者自身が認めたという話もちらほら聞きますが・・・筆者未確認です。

フォーレン
 アルゴル太陽系の環境システムの総合管理ユニットとして人工惑星ゼランに滞在していたアンドロイド。軍事用アンドロイドから改造されたために非常に攻撃力があり、当然戦闘では主力として活躍しました。が、回復方法が限定されたために扱いにくい面もありましたけど。PS3のシーレン同様、無口ではないが感情がないので、感情豊かな他のメンバーに対して「エネルギーの無駄」というボケをかますお茶目さん(笑)。元が管理用アンドロイドなので感情の必要はないんだろうけど、その設定のままでなんとか彼のキャラを立たせようと色々努力しているなぁとシナリオ面を分析して思いました。使いにくいキャラをよくここまで目立たせたなぁと感心します。

ラジャ
 ダジャレ親父(笑)のデゾリアン。彼のダジャレは病魔に冒されても衰えることがなかったのはさすが。声優を当てるなら千葉繁さんしかいないだろうと思わせるキャラ・・・という説明で良いのか?(笑)。とにかくダジャレのオンパレードで、ゲーム中にBGMを止めたりする演出があったのはおもしろかったですね。ダジャレはつまらないけど(笑)。・・・・・・ダジャレしか印象にないのはどうかなぁとは思うけど(汗)

シェス・ティアニー
 エスパーの少女。無鉄砲で感情がすぐに表に出る活発なところを見せながらも、責任感があり思いやりの心を忘れない性格は、第2のヒロインと言うべき存在となっていました。簡単に言うと、ときめきメモリアルの虹野沙希? うーん、良い例えなのかなこれ(笑)。外見なども結構にているというのは秘密だ(笑)。
 シェスのファンは多かったようで、ヒロインとしてのシーンが足りなかったファルに比べて、シェスの方が印象に残るシーンが多かったのも確か。でも彼女自身はルツ(スレイにあらず)萌えなんだよねぇ(笑)。スレイがルツだと知った時の落胆っぷりは笑った。

シアム
 プレイヤーキャラになったダークファルス(笑)。いやさすがにこいつがダークファルスになるとはねぇ・・・。なにより、彼が抜けての戦闘になるので、パーティーが4人になることが辛かったな。ダークファルスのくせに、なにかにつけてルディをヨイショするのは・・・怪しまれないための作戦か? 彼がダークファルスの威厳を低下させたのは言うまでもない(笑)。

ジオ
 前半の敵役。そしてライラの命を奪った直接の敵。そういう意味でインパクトのある敵役だったといえます。ある意味ダークファルスよりね。美形であることもあって、スレイと対局の位置にいるキャラでもあったりしたので、個人的にはもっと最後の方まで引っ張っても良かったんじゃないかなぁと思ったけど・・・。

ラ・シーク
 PS1からの敵役。普通洗脳されていたキャラって、大本が倒されると良心を取りもどすものだけど、彼はダークファルスと深く関わってしまったが為に、ゾンビとなってまた操られ、また倒されるという不幸な結末を向かえました。エアキャッスル同様、単にPS1ネタの一つとして扱われた感があり、重要な役所というよりは懐かしさを演出するために登場したと言うことは否めない・・・のですが、わざわざトーチを破壊せずに盗み、わざわざエアキャッスルまでおびき寄せ、死に際に「真に我を倒したくば」という台詞を残したのは、不可解な行動のようで、実は彼の良心が滅ぼされることを願って起こした行動なのかも・・・ね。

ダークファルス
 シリーズ中最弱のダークファルス。3度登場するたけでなく、プロトタイプまで登場してしまってはもはや・・・威厳の欠片もないですよね。もうちょっと、重く扱って欲しかった・・・

深遠なる闇
 旧シリーズを通しての、本当のラスボス。そういう意味も含めて、旧シリーズの中で一番強かった印象を受けました。ただキャラ性というよりは象徴的なボスだったので、印象には薄いかな。とにかく強かった、という印象以外・・・攻略本にもこいつの写真がないため、どんな姿だったかも思い出せないくらい印象がない(笑)。
 追記:アビスさんからの情報。「深遠なる闇の姿ですが第一段階がたくさんの口と眼のある巨大な肉槐。第2段階が甲羅に覆われた巨大な龍とも悪魔ともとれる姿(ちなみに私はこの姿がPS2のパッケージのユーシスの後ろにいる悪魔だと思っております)。最終段階が蟹の爪のようなグロテスクな翼を生やした頭に6本の角を持つ緑色の髪の女神です」情報ありがとうございます。これを読んで、最終形態だけ思い出しました・・・全部じゃないんかい(苦笑)。3段変形することも忘れていましたからね・・・今思うと、3段変形するのは、PSOのダークファルスへと受け継がれたのかも知れません。最後も女神というか天女をイメージした(PSO設定資料集より)とデザイナーが語っていますし。でも最終形態はPSOダークファルスでの第2形態の方が似てるかも。

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