河童

【解説】
 川や湖に住み着いているとされる、ポピュラーな妖怪。他に解説がいるだろうか?(笑)
 相撲好きの妖怪としても知られており、押し切りのような、押される技に対する抵抗はかなり強く、力だけでは河童に勝てない。しかし逆に、引っ張られるのに弱く、もし河童と相撲を取るなら押すのではなく引っ張れば勝てる、といわれている。
 またある地方では、河童は元々わら人形から生まれた妖怪であるという伝承もあり、わら人形のように、右腕を引っ張ると右腕が伸び、代わりに左腕が短くなるという話もある。この伝承から、「河童は引っ張られるのに弱い」という話になったのでは?とされている。

【設定】
 河童の話をというより、「やぁねぇ、オタクって」って話が書きたかっただけ(笑)。それを河童の相撲好きに当てはめてみました。
 話としては、初めて複数の同族が登場する話になりました。設定としては、主人公が住む屋敷の近くにある沼に住んでいる河童達、という設定にしてあります。作中にある通り、キュウリを手みやげに・・・というかキュウリを料金代わりに、ちょくちょくテレビ(相撲中継)を見に来ています。
 話を見て判るでしょうが、河童はかなり人間に近い思考の持ち主であると設定してあります。なんというか、ここいらの設定は「河童の三平(水木しげる著)」とかの影響が強い気がします。そこに、相撲好きをかなり強調して、種族ごと相撲マニアにしたら・・・と考えたらこうなりました。なんか、親近感ありすぎ(笑)。

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