【解説】
 30の軍団を持つ地獄の王で、「ソロモンの七十二柱の悪魔」の一人。別名有翼王。グリフォンの翼(=大鷲の翼)を持つ雄牛の姿で現れるが、白,黒,赤それぞれの色をした胴を持つ男の姿で現れる事もある。
 水をワインに、ワインを血に、血を水に変える力を持っているが、この「血を水に」は召還者の体内に流れる血にも影響を与える事が出来る為、時折「間違えて」召還者の血を水に変えてしまう事があるらしい。むろん悪魔の王が本当に「間違えて」事故を起こすのかどうかは定かではないが。またこの他に、金属を硬貨に変える能力も所有している。
 愚者に賢者並みの知識と知恵を授ける事が出来るが、これは一時的なものとされている。またこの悪魔と会話をするだけで、召還者は徐々に賢くなっていくとも言われている。
 そもそもは四福音書記者の一人、聖ルカのシンボルである牛を皮肉るために雄牛の姿をしているとも言われており、ワインや血に変える力も殉教者への皮肉なのだろう。

【設定】
 妖精学者の直接的な教師ではないが、知的影響を与える一人、といったところですかね。まあ今回はそういった設定以前に、久しぶりにシリアスな話が書きたかったので登場させたという意味合いの方が強い気はします。まー、シリアスに書ききれていないのは筆者が愚者だからです(笑)
 つーわけで、愚者な俺を賢者にしてくれ! 賢者の間にアイデアとか書きためて、愚者に戻ったところでそれを活用するから・・・って、たぶん愚者に戻ったところで、その書きためた物の意味が判らなくって使えないんだろうなぁ(笑)。うう、この歳になっても知識と知恵は求め続ける物ですなぁ・・・。

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