ドラゴン

【解説】
 世界で最も有名で強力なモンスター。一般的には恐竜をそのままモンスターにしたような大きさと容姿を持ち、飛行出来る出来ないにかかわらず翼を持っている。口からは炎あるいは種族毎の特徴的なブレス(息)を吐き、遠近共に強力な攻撃を仕掛けてくる。
 ドラゴンは西洋と東洋では違った特徴を持っているが、ここで紹介しているのは西洋の、それもおとぎ話やゲームなどによく登場するドラゴンの事を指している。一口にドラゴンと言っても、その姿や伝承は多岐にわたっており、本来はそれらを全て一括りに「ドラゴン」としてしまうのはとても乱暴な分類なのである。
 西洋ドラゴンも元々は「蛇」の姿で語られ、神(主に海など水に関わる存在)として扱われていた者が多く、この点は東洋のドラゴン(竜)と変わらなかったのですが、キリスト教を通じて今の(西洋)ドラゴンの姿へと変わり、存在も邪悪な者へと変わっていきました。言い方を変えれば、西洋ドラゴンはキリスト教の影響を受けた姿、東洋ドラゴンはキリスト教の影響を受けずに残った姿、という事にもなります。
 またドラゴンが多くの財宝を隠し持っているという設定は、北欧のドラゴン(ジークフリートと戦った「ファーブニル」など)から来ているようです。ただドラゴンと財宝の結び付きは英雄物語ではごく当たり前に設定されており、「D&D」をはじめとした多くのゲームが「最強の敵=最高の褒美」というハイリスクハイリターンが当たり前になっている事から、(財宝に関しては)北欧のドラゴンばかりがモデルだというわけでも無さそうです。

【設定】
 あまりにも有名なモンスターですから、ヴィーヴルのように細分化されたドラゴンならともかく、ここで登場させる事も無いと思っていたのですが、「コレクター」というのをキーワードに特徴付けて登場させてみました。「魔導物語(落ち物パズルとして有名な「ぷよぷよ」の原作)」には守銭奴のドラゴンが登場するのですが、あのドラゴンがモデルですね。あとはおとぎ話や童話に「道化役」として登場するドラゴンなんかを参考にしてるかな。
 ある意味で、今回登場したドラゴンは「秋葉系」のドラゴンです(笑)。オタク,マニアと呼ばれるようなコレクターで、主に武具類や装飾品を溜め込んでいるのは一般的なドラゴンと同じですね。最初はマニアックなアイドルグッズなどの「お宝」をコレクションしているという設定にしようかとも思ったのですが、これだとドラゴンの威厳がね(笑)。まあ、そういった威厳を皮肉るのが好きなんですが、本当は。

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