ピクシー&カハク

【解説】
 ピクシーは「ピスキー」「ピスギー」とも呼ばれる小妖精。(日本では)一般的に「透明なトンボの羽根」を持っているとされているが、本来は「白い(あるいは青白い)蛾のような羽根」である。また姿も「羽根もない小人」や「ハリネズミのような姿」など諸説色々ある。共通しているのは、羽根の有無に限らず飛び回れる事。
 基本的にイタズラ好きだが親切な面も持ち合わせるという、妖精の代名詞的な性格をしている。イタズラも「チェンジリング(取り替え子)」のような悪質なものまで含まれ、親切な面は他の家付き妖精のように仕事の手伝いなどにまで及ぶ。
 「群れをなす妖精」としても代表的な存在で、普段は他のピクシー達と共に生活をしている。しかしおとぎ話や小説などでは一人で登場が書かれる事も多い。正体は洗礼を受けていない子供の霊だという話だが、群れを成す(あるいは国を持っているとさえ言われる)事から、もっと違う存在なのだとされてもいる。そもそもイギリスやアイルランドで広く伝えられている妖精であり、全ての小妖精の話が集約されたのがピクシーである為、説も様々。元々は「蝋燭の火に群がる蛾」からイメージされた妖精だという説もある。
 カハク(花魄)は中国に伝わる小美人。三人以上が首をくくった木に、くくった人の無念から産まれるとされている花の精。玉のように滑らかな白い肌をしており、インコの鳴き声ような声で話すが、その言葉は普通の人間には理解できない。花の精なので水さえあれば生きていけるのだが、水がないと干からびて死んでしまう。しかし干からびても水を与えると復活する。
 どちらも身長は15〜20cmほど。

【設定】
 あと同サイズが一人いれば、まさに「姦し(かしまし)娘」になるんだけどなぁ(笑)。
 そもそも、ピクシーは「妖精学者」の話を考え始めた時に主人公のパートナー(?)として最初に考えた妖精だったのですが、まだ「友人達との語らい」で登場させていなかったので、彼女の話を書いてみました。その際、彼女の特徴である「おしゃべり」を引き出せる相手としてカハクを思いついたのですが、思いの外名(迷)コンビになったので、このコンビは色々なところで出してみたいですね。
 カハクは上記に「言葉が普通の人間には解らない」と解説していますが、妖精学者は理解できる・・・というわけではなく、空蝉では普通の人間でも聞き取る事が出来るとしました。でも声がインコに近いのは変わりないので、尚更やかましそうだ(笑)。余談ですが、「真・女神転生3」では羽根の生えた姿をしていましたが、空蝉でのカハクは羽根は生えていません。生えていた方がピクシーとのコンビ活動に幅が広がるかなぁとも思ったのですが、ここは伝承通りにしておきました。もちろん肌の色もゲームでは赤い色でしたが伝承通り色白にしています。

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