メデューサ

【解説】
 ゴルゴン(ゴーゴン)三姉妹の末妹として生まれた人間。三姉妹は長い髪が自慢のとても美しい女性だったが、特にメデューサは美しかった。その美しさを誇り、「アテナよりも髪が美しい」とメデューサは女神アテナを侮辱してしまった。それに怒ったアテナが、メデューサを怪物へと変えてしまう。それに抗議した二人の姉ステンノ,エウリュアレも同様に怪物にされてしまった。
 姿はいくつかの説があるが、「全身が鱗で覆われている」「髪の毛が蛇」「顔が醜悪な程醜い」「目を合わせると石にされる」という部分は共通している。違うのは、下半身が蛇なのか人と同じ二本の足なのかで別れている。映画「タイタンの戦い」に登場したメデューサが下半身蛇であった為に、こちらの方がメジャーになっている。
 またアテナに呪いを掛けられる経緯についてももう一説有り、「ポセイドンに求愛を受けたメデューサに、アテナが嫉妬した」というものがある(筆者はこちらの説が有力だと思っています)。
 メデューサはアテナより鏡のように磨かれた盾を授かったペルセウスによって、首を刎ねられ絶命した。しかし切られた首にはまだ魔力が残っており、ペルセウスはこれを用いて海の魔物に襲われそうになっていたアンドロメダを助け出している。また首からしたたり落ちた血からは、ペガサスとクリュサオス(蛇の魔物)が誕生した。
 ゴルゴンは「牛の姿をした、石化能力を持った怪物」としても有名だが、このゴルゴンとゴルゴン三姉妹との関連性は不明。ゴルゴン三姉妹は、「強い女」のステンノ,「飛翔(遠くへ飛ぶ女)」のエウリュアレ,「支配する女王」のメドゥーサと呼ばれており、メデューサだけが不死ではなかった(姉二人は不死)とされている(故にペルセウスに倒されたとされている)。
 その他、メデューサは古代トルコに伝わる大地母神だったという説もあります。

【設定】
 あまりにも有名な怪物なので、解説もいらない・・・と思いきや、有名なわりには詳細は知られてませんよね。なのでちょっと上では細かく書いてみました。ここでは「妖精学者」独特となる設定を説明。
 本来メデューサは醜い顔をしているのですが(上で書きませんでしたが、石になるのはあまりにも醜い顔を見て恐怖する為とも言われてるくらい醜いんです)、ここでは人間だった頃の美しいメデューサの顔にしています。ええ、もちろん筆者の好みです(笑)。同様に、雰囲気も怪物と言うよりは妖艶な女性っぽくしています。ポセイドンに惚れられアテナを嫉妬させる程の女性でしたからね。むろんこれも筆者の(中略)。彼女は「支配する女王」という名を持っているので、芸能人で言うところの叶姉妹のお姉さんみたいな感じ?ああいうのをモデルにしています。末妹なのにね(笑)。
 本題が「赤いサングラスで石化を防ぐ」というものですが、このアイデアはアメコミ「X−MEN」のリーダーサイクロプスから。サイクロプスは常に目から強烈な熱光線が出てしまっているという能力の持ち主なのですが、これを防ぎ制御する役目なのが、常に身につけている赤いゴーグル(普段着の時はサングラス)。これをそのままメデューサに当てはめてみました。ちなみにこのサングラスはルビーで出来ているという設定なので、当然彼女の物もルビーで出来てます・・・特注だし、かなり値が張りそうだなぁ(笑)。
 話には織り込みませんでしたが、メデューサはアルケニーと共に「反アテナ同盟」を結成しています。やー、アテナに色々とやられたモンスターって多いんですよね。なのでそんな彼女達が同盟を組むのって面白そうかなと。後何人か出してそんな話を書きたいかな。

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