ヘルハウンド

【解説】
 「ブラックドック(黒妖犬)」とも呼ばれる、地獄の猟犬。大きさも実際の猟犬とほぼ同じか、もう少し大きいくらい(伝承では「子供の身長程」とされることが多い)。ただゲームなどに登場するヘルハウンドはかなり大型(大人の身長を超える)のものが多い。
 真っ黒な毛並みに、ぎらぎらとした真っ赤な瞳を持ち、口からは硫黄臭の漂う火を噴きます。
 イギリス出身の「妖精(悪霊)」で、このヘルハウンドを見た者は死んでしまうと伝えられています(一説には、ヘルハウンドからは何も仕掛けてこないが、触れたり話しかけたりすると死んでしまう、とも言われています)。ほぼ逃げることは不可能とされていますが、神への祈りが通じたり、また発見されないよう上手くやり過ごすことでどうにか逃げることも可能だとか。またヘルハウンドは川を横切ることが出来ないので(余談ですが、水と関わりのない悪霊の多くは川のように水が流れているところを横切れないという弱点を持っています)、川を判り逃げ切ることも出来るとか。
 ヘルハウンドは大きく分類すると「妖精」で、更に細かく分類すると「悪霊」になります。一般的な「妖精」のイメージは愛らしいものだと思いますが、これは日本の「妖怪」が千差万別あるように、ヨーロッパの「妖精」も同様だと思って頂ければ判りやすいかと。
 またヘルハウンドはアイルランドにもおり、こちらでは子供達の守護者とされています。作中のヘルハウンドのイメージは、どちらかといえばこちらの方になります。

【設定】
 毎朝「きょうのわんこ」を見る度に、書いてみたいと思ってたんだ(笑)。形式がいつもと違うナレーション型で短めですが、まぁ「ネタ」と割り切って頂けると。
 ヘルハウンドのイメージは、おそらく「超大型の犬モンスター」というのを持っている人がほとんどではないでしょうか?ゲームなどに登場するヘルハウンドだと、そんな感じですよね。ゲームによっては中ボスとして登場したりもしますし。おそらくは名前のイメージが強烈なので、本来の伝承よりも過大解釈されていった結果なのだと思うのですが、まぁ「ほぼ確実に死ぬ」ってなれば、強いイメージになりますよね。
 そして伝承やゲームにある通り、ヘルハウンドは「敵」というイメージが強いので、この「空蝉」では取り上げられるような妖精ではないのですが・・・まあネタですから今回は(笑)。でも、ビジュアル的には格好いいからなぁヘルハウンド。飼ってみたいなぁとは思いますよ。もちろん死の危険がなければね(笑)。

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