シトリー&グレモリー

【解説】
 シトリーは60の軍団を持つ地獄の王で、「ソロモンの七十二柱の悪魔」の一人。ピトリとも呼ばれる。豹の頭とグリフォンの翼(つまり大鷲の翼)を持った姿で現れるが、非常に美しい男性や官能的な女性の姿にもなれる。
 男女の恋心を操る術に長けており、召還者が望めばどのような女性でも全ての秘密を暴き、自ら服を脱ぐように仕向けることも出来る。むろん相手の年齢や人数は問わないが、一説には「高貴な女性限定」ともされている。

 グレモリーは26の軍団を持つ地獄の公爵で、やはり「ソロモンの七十二柱の悪魔」の一人。ただ彼女は、72人の悪魔達の中では唯一の女性(の姿を基本とした悪魔)。ゴモリーとも呼ばれる。
 ラクダにまたがった美しい貴婦人の姿をしており、腰に公爵婦人の冠を携えている。
 召還者に全ての女性の愛情を向けることが出来る他、現在過去未来について教え、隠された財宝のありかも伝える。
 一説には、魔王ルシファーの寵妃の一人だともされている。
 余談だが、キリスト系の悪魔で女性なのは、このグレモリーと、アダムとイヴに禁断の実を食べさせたリリス,そしてその娘達であるリリムくらいである。これはキリスト教自体、女性は神聖な者という考えが根強いからだと思われる(事実、元は女神だったイシター(イシュタル)がキリスト教によって悪魔にされた際、アスタロートという男の悪魔にされているなど、この手の話は多い)。

【設定】
 これはストラスの話を書いている時に思いついたネタで作られました。ストラスも「&」を用いていたので、こちらでも二人登場させましたが、ストラスの方はマンドラゴラが名前だけだったのに対して、こちらは二人とも登場しています。
 二人とも恋愛がらみの願いを叶える悪魔なのですが・・・日本ではマイナーですかね?もっとこう、「女子高生の間では、今シトリー崇拝が大ブーム」とかあってもいいのに(笑)。まぁ悪魔を崇拝なんて流行らないか。
 そういえば、主人公の元に訪れる悪魔や妖精は、主人公をからかいに来ているパターンが多いですね。今回もそうなんですが・・・もしかして、主人公って不幸?(笑)

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