ストラス&マンドラゴラ

【解説】
 ストラスは26の軍団を持つ地獄の王子で、「ソロモンの七十二柱の悪魔」の一人。薬草,天文,宝石の知識に長けている。その知識は自然界に関わることが主だとされている。
 頭に王冠を乗せたフクロウの姿で描かれることが多い。

 マンドラゴラは根の部分が人の形をした薬草で、引き抜く時に奇声を発し聞いた者を死に至らしめます。
 マンドラゴラはペルシャ語で、英語ではマンドレイク(こちらの方が名前としては一般的です),中国語では曼荼羅華(まんだらげ),日本語では朝鮮朝顔と呼ばれます。
 この植物は実在しており、赤く小さな実を付けるナス科の植物。小さな赤い実は大変な猛毒があり、シェイクスピアの「ハムレット」では、ハムレットの父王がこのマンドラゴラの実によって毒殺されています。さらに日本では外科医(華岡青州)によってこの実から麻酔薬を作り出すことに成功していますが、この外科医の奥さんに試飲させたところ失明してしまい、母親は死んでしまったらしい。モンスターとしてのマンドラゴラはこの猛毒性から生まれたと思われる。根が人の形というのも、実在するマンドラゴラの根が二またに分かれていて足のように見えたことからだと思われる。
 モンスターとしてのマンドラゴラは、断頭台(ギロチン)の周りに生息しており、処刑された者の血と涙で育つとされています。基本的には土に埋まっているだけですが、動き回るマンドラゴラなどはゲームによく登場します。
 人の形をした根の部分は赤い色をしている。これはモデルとなった実在の植物のみが赤いことからとも、血をすすって生きているからだとも言われています。
 マンドラゴラは万能薬として多くの書物に登場しています。作中で皮肉的に書きましたが、かのハリーポッターの第二巻「ハリーポッターと秘密の部屋」に登場しています。

【設定】
 本来はストラスだけのタイトルにするつもりでしたが、マンドラゴラは有名なので初めてタイトルに「&」を使いました。主はあくまで(洒落?)ストラスなのに、解説はマンドラゴラの方がやたら長いな(笑)。
 ストラスは何となく、ビジュアルで気に入っている悪魔です。まんまフクロウに王冠かぶせた姿なんで、とってもキュートなんですよ。悪魔なのに。
 ストラスは主人公から見て薬草学の師匠的な存在、と設定しています。主人公は立場的に薬草に詳しい必要があるのですが、同じく薬草に詳しい魔女達には頼れない為(頼ったら見返りに何されるか判らんし/笑)、ストラスを頼っているといった感じです。
 この話はストラスありきで考えた話でしたので、マンドラゴラも魔女達との話も後から思いついたものです。なのになんかそっちの方にストラスが食われちゃった感じがするなぁ(汗)。お気に入りのあくまであることに代わりはないので、何か別の形でまた登場させたいなぁ。

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