リャナンシー

【解説】
 リャノーンシーともいわれる。芸術家や詩人に取り憑くとされる妖精。取り憑いた者に天才的な才能を与えるが、代わりに生命を吸い取るので、取り憑かれた者は最高の芸術を産み落とすが若くして死に至る。「天才ほど早死にする」といった噂から生まれた妖精だと言われている。例えばジョンレノンや松田勇作などは「リャナンシーに愛された」と囁かれる対象となる人物だろう。
 元来はケルト(アイルランド,イギリス地方)の妖精で、ケルトの詩人は全てリャナンシーの恋人だ、とも言われた。
 基本的に、リャナンシーに愛される者はリャナンシーから寄り添ってくるのだが、リャナンシーに求愛を求める者は即座に破滅させられるという伝承もある。元々リャナンシーは恋多き妖精なのだが、上記の通り取り憑いた男の命を吸い取ることから、吸血鬼の一種とされることもある。

【設定】
 上記の解説を元に、筆者は「恋多き女性」であり「恋を追い求めることに情熱的だが、恋を得ると冷めてしまう」という設定にしました。作品の中では上手く表現できませんでしたが、「ああ、こういう女っているよねぇ」なんて人間と照らし合わせてもおかしくない感じにしたかったです。
 創作をやる身としては・・・リャナンシーに愛されたいね(笑)。そんな願望がそのまま作品になっている気がします。

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