ブリジット

【解説】
 ブリージット,ブリーイッドなどとも呼ばれている。
 ケルト神話に登場する、炎と竈を司る女神。また鍛冶,学問,詩,治療,工芸なども司り、手に魔法の火鉢(カップ)を持った姿で描かれている。
 ブリジットは春の女神ともされており、彼女の祝日2月1日は日本における春分にあたります。またこの日はオイメルク,オメルク,インモルグ,インボルクなどとも呼ばれており、年に8回ある祭礼(サバト)の一つでもあります。
 ケルト神話では偉大なる父ダグザと冬の女王ダヌーとの間に生まれた女神とされていますが、彼女の起源はそのケルト神話よりも古いとする説もあり、長い間人々に親しまれた土着の女神として知られています。その為、キリスト教が広まり数多くの神々が悪魔とされてきた中で、ブリジットだけは異教として排除できませんでした。その結果キリスト教ではブリジットを聖女とし、あくまでキリスト教の関係者ということで決着させることにしました。キリスト教は元々ブリジットの礼拝堂だったキルデア礼拝堂をキルデア女子修道院とし、ブリジットはその女子修道院の創設をした修道女(聖女)という形にしています。
 (女神としての)彼女を祭る神殿は男子禁制のところが多く、神殿にいる神官なども全て女性。そんなところから、後にキリスト教によって女神から聖女へと変えられた後も、女性に関する癒しの力を発揮している。彼女が触れた布は癒しの力が宿るが、特に妊婦や産後特有の病に効くとされている。

【設定】
 ノルンと同じく、「名前だけ有名になった女神」というくくりで三つの話を書き上げた内の一つ。「ギルティ・ギア」シリーズという格闘ゲームに、シスターの格好をした同名のキャラクターがいるんですが・・・中身は男なんですよねぇ(笑)。キリスト教では聖女として広まっているので、ギルティ・ギアのブリジットは聖女としてのブリジットがモデルだと思うのですが・・・実際はどうなのか調べてません(汗)。
 作中のブリジットはゲームと同じく聖女ブリジットをモデルにしてみました。ですが「詩」を求めるあたりとか、女神のブリジットの設定も取り入れていたりしています。扱いもあくまで女神としていますしね。
 性格は温厚で気の利く、まさに理想的なシスター。癒し系の女性ですかね。でも女神ブリジットは戦の守護に回ることもある女神なので、怒らせると怖い、なんて設定もあったりします。

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