ウィッチ

【解説】
 魔女。ここで語られている魔女は、悪魔レオナルドを崇拝し、「サバト」と呼ばれる儀式を行っている「悪役としての」魔女です(もちろん作品の性質上、ここに登場する魔女達は「悪」ではありません。あくまでモデルになった魔女のイメージです)。本来ウィッチは女性限定の言葉ではなく、男の魔法使いもウィッチと呼ばれており、当然「魔女狩り」の対象には男性も含まれていました。しかし今ではウィッチと言えば女性であり、男性は「ウォーロック」などと呼ばれ区別されるようになっています。
 キリスト教徒らによる「魔女狩り」の為に、魔女は様々な形で迫害の対象的存在になっています。そもそも「サバト」自体は豊穣の神を祭る儀式(収穫祭)であったのですが、この祭りがとても開放的で、まさに酒池肉林の状態だったそうです。この祭りがキリスト教徒にとって悪魔的な儀式に見えたのでしょう。さらにこの「サバト」の内容が湾曲して伝えられ、祭られていた豊穣の神(一説にはギリシャ神話のディオニソス(バッカス)やパンだと言われています)がレオナルドという悪魔にされ、祭りに参加している人々は悪魔を崇拝する人々とされました。その中に魔女がいたわけです(サバトは12人のウィッチ(この場合男のウィッチも含まれる)と一人の悪魔(レオナルド)によって行われる、とされています)。
 サバトは年8回行われるのですが、実はその一つがハロウィンです。ハロウィンはカボチャのお化け(ジャック・オ・ランタンあるいはパンプキンヘッド)が有名ですが、子供達が仮装で魔女になったりもします。もちろんこれはサバトの名残です(ハロウィンはサバトの一つですが、これは「収穫祭」としてのサバトです。またあくまで仮装としての魔女であり、サバトとの関係は一切無いという説もありますけどね)。
 また本来の魔女は「呪(まじな)い師」「占い師」としての役割が強く、薬草を用いて病人の治癒にあたったり、魔除けを作って魔を追い払ったりしていたとされています。
 魔女達が崇拝するとされる悪魔レオナルドは、バフォメットとも呼ばれ、むしろこちらの名前の方が有名です。このバフォメットはイスラム教の開祖マホメットが訛った言葉だともされており、ここにもキリスト教徒による「湾曲された異教」の一端が見えます。
 レオナルド(バフォメット)は悪魔の総称としても名を使われます。姿は、黒山羊の頭と下半身(足)に、女性の上半身で描かれています。
 余談ですが、実在した「テンプル騎士団」が騎士団の財宝に目を付けたフィリップ4世によって一斉逮捕されるという事件がありましたが、この時の罪状が「彼らはレオナルド(バフォメット)を崇拝し、いかがわしい儀式や行為(主に男色)をしていた」とされた。むろんこれはフィリップ4世による捏造とされているが・・・。

【設定】
 典型的な魔女の姿でサバトを行う、一歩間違えると18禁な方向へ流れてしまう(笑)、そんな設定にしています。サバトは本来12人(+レオナルド)必要なんですが、彼女達は三人+主人公でサバト・・・というか・・・まぁそんなこんなな事をやらかそうと日々画策しています。こんな設定で良いのだろうか(笑)。
 主人公にとっては迷惑(?)な彼女達ですが、根は善人という設定にしています。ただ、ぶっちゃけ淫乱なだけ(爆)。性格的には良くも悪くも「おばちゃん」で、世話好きで噂好き、悪気はないが何事にも首を突っ込むタイプです。
 魔女らしく(笑)変身する術に長けていて、自分達の住処から外に出る時は若い女性の姿になります。口調も変身した姿に合わされる為、普通では見破れません。また主人公は「正体を見破る能力」を持っているのですが、「この姿は変身した姿だ」ということは判るものの、ビジュアル的には変身した姿が見えています。なので惑わされます(笑)。
 その他、魔女らしい術や技能は全て兼ね備えています。彼女達は中世の「魔女狩り」の後に生まれているのは確かですが、年齢は不詳。出身地もヨーロッパである事以外不明で、三人がどうやって知り合い、何故日本にいるのかも不明です。
 ちなみに、三人の名前は決めていないのですが、「サリー」「メグ」「アッコ」「マコ」「ルンルン」「ララベル」のどれか3つにするか、「マミ」「ペルシャ」「エミ」「ユーミ」のどれか3つにするか、「どれみ」「はづき」「あいこ」「おんぷ」「ももこ」のどれか3つにするか、で悩んでいます(笑)←元ネタが全て判る人って、どれくらいいるんだろう・・・。

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