アルケニー

【解説】
 「アラクネー」とも訳される、元は機織り娘。機織りに関してはかなりの腕を持っていたが、慢心した彼女は「機織りならば、戦いの女神アテナ様でさえも私には勝てないでしょう」と、アテナに対する暴言を吐いてしまう。これに怒ったアテナは、娘との機織り勝負を挑む。その結果、機織り娘は蜘蛛の姿に変えられてしまった。
 なぜ蜘蛛にされたかという話は、実は様々あり、大きく分けると二通りある。
 一つは、勝負の結果機織り娘がアテナに「勝ち」、これに腹を立てたアテナが「ならば一生機織りをしていなさい」と蜘蛛の姿にしてしまったという話。
 もう一つは、機織り娘がアテナに「負け」、絶望した機織り娘は自殺。それを哀れんだアテナが、彼女を蜘蛛の姿で蘇らせたという話。
 エピソードとしては後者の方が有名ですが、作中のアルケニーは前者の話を採用しています。また、アルケニーは上記の通り蜘蛛の姿にはされたものの、モンスターとして登場しているわけではありません。おそらくこのギリシャ神話を元に、何者かの手によって蜘蛛型モンスターとされたかと思われます。
 余談ですが、アテナは戦いの女神ですが、機織りの女神でもあります。

【設定】
 上記にもある通り、筆者はアテネの怒りによって蜘蛛にされた話を採用しています。その為、性格は「プライドが高く」「傲慢」と設定しました。
 また容姿なのですが、「蜘蛛の体に顔だけ女性」と「上半身が女性で下半身が蜘蛛」のどちらか・・・決めていません。作中は前者の方と仮定して書いていますが、なかなかどうして、後者の設定が萌え捨てがたく、ハッキリと決めていないんですよね。もし後者の設定にするなら、この話も書き直さないとなぁ(追記:結局筆者の中では後者のイメージに統一しました。しかし本編の方はあえて手直しをせずに残してあります)。
 元(現)機織り娘なので、機織りだけでなく裁縫全般が得意という設定にしてあり、主人公の服だけでなく、シルキーのメイド服なども作ります。しかもデザインのセンスも高く、学校の制服なんかもデザインしています(この設定は全く別の作品にて生かされています)。
 なお、主人公の体型もここで「バスト1m」とされていますが・・・まぁこれもあくまで「仮定」としておいてください。主人公のモデルの問題ではなく(笑)、個人的に「世の創作物全てにおいて、主人公が美形ばかりじゃつまらん」という考えを持っているので、少なくとも「同族(人間)からはモテない主人公」という設定の延長上に「バスト1m」があると・・・なんか言い訳ばかりしてるな(笑)。

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