ニスロク

【解説】
 ベルゼブブ配下の悪魔で、元は権天使(プリシンパリティ。天使の階級で言うと下から三番目)という堕天使。地獄の料理人頭であり、エデンの禁断の実(アダムとイヴが食べたあの実)を使った料理が得意。天使だった頃は権天使達の指揮官を勤めていた程の実力者だった。「真・女神転生デビルサマナー」などではコミカルな姿で描かれることが多い。
 元々はアッシリアの偶像神であったが、ジョン・ミルトン著の「失楽園」ではサタンと共に反逆する天使(つまり堕天使)として登場している。ここでは武人タイプの反逆天使として登場しているが、ミカエルとガブリエルの軍勢に敗退した後の軍会議にて、現実的だが弱気な発言をしている。また旧約聖書「列王伝」にもニスロクの名前は記されている。
 ニスロクの名前がそもそも「鷲」を意味しており、その姿も鷲、あるいは鷲の翼を持つ天使(堕天使)だとされている。

【設定】
 なんというか、料理人頭という地位があることが面白いよね。彼は「月に一度くらいの割合で、主人公達に料理を振る舞う為に地獄から来る」という設定にしています。書いた話はシリアスな感じに仕上がりましたが、設定としてはそんなに重いキャラには考えてません。最初に書いた話だけに、内容はかなりお気に入りの一話です。

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